コロナの沈静化と共に、各地の花火大会が復活しています。
夏の初めに、とりあえずどこかへ花火を見に行きたいと思い、7月に行われる花火大会を調べてみました。
その中で、海の上で打ち上げられる「海上花火」が見られるという「ぎおん柏崎まつり海の大花火大会」があることを知り、見物に出かけてみることにしました。
今回は、柏崎の海岸で行われる花火大会の様子と、駐車場などの情報をまとめました。
ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会
夏になると各地で花火大会が行われますが、規模の大きいものは北陸~東北にかけての地域に多い印象があります。
規模の大きさで言えば、2日連続で行われる長岡の花火大会が一番だと思いますが、今年は今まで観たことのない他の候補を探していました。
そんな中、夏のシーズン初めに「海上花火」が見られるということで、今年は「柏崎」を訪ねてみることにしました。
今回やってきた「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」は、例年7月26日にみなとまち海浜公園を会場として行われています。
柏崎でなぜ「ぎおん」まつりなのかと思ったのですが、京都の八坂神社の流れをくむ神社が柏崎にもあり、この八坂神社が行っていた祭礼がこの祭りの元になっているからだそうです。
この花火大会は「新潟三大花火」の一つとされており、毎年約20万人が訪れるそうです。
こちらの花火大会で評判なのが「10号玉(尺玉)ワイド100発打ち」で、1500メートルの幅に尺玉100発が同時に打ち上げられる壮麗な花火は圧巻!とのことでした。
アクセスと駐車場
花火大会会場
花火会場は「みなとまち海浜公園」の周辺で、JR柏崎駅からは距離約1.5km、歩くと20分くらいの海岸です。
会場には有料の観覧席が用意され、マス席やベンチ席などいくつか種類がありますが、どの席も一人あたり5000~6000円ほどです。
有料観覧席は海岸沿いの特等席ですが、4月中に申し込みをし、抽選に当たった方のみ利用できるものなので、ここで観るのは簡単ではありません。
しかし、周辺の海浜公園などからも間近に花火を堪能できるので、無料の場所でも十分かなと思いました。急に思い立って出かけても、花火見物に関しては大丈夫だと思います。
駐車場
駐車場も会場に近いところは有料で、事前予約制の所や当日受付の所など、市内各所に臨時駐車場が設置されています。料金は普通車で2000~4000円ほどです。
その他、街の中にもいろいろな駐車場がありますが、近いところはどこもすぐに満車になる可能性が高いので、早めに駐める必要がありそうです。
今回は、公式HPで案内されていた「パーク&レールライド」のための「ダムズ柏崎店駐車場」を利用しました。
こちらは北陸自動車道「柏崎IC」から5分ほどの所にあるパチンコ店の駐車場で、約800台収容でき、無料で利用することができます。
「パーク&レールライド」は、街中の混雑を避けるため郊外の駅近くに駐車して列車で会場へ向かうという方法ですが、今回も列車ではなく、いつもの「折りたたみ自転車」を利用します。
郊外の駐車場は無料で駐車でき、駐められない心配はほぼないので、遅い時間に到着しても安心でお財布にも優しいです。
※ 会場や駐車場の詳細は、下記HPからご確認ください。
海の花火大会 柏崎市公式ホームページ
https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/kashiwazakihanabi/index.html
混雑を避けながら会場へ
「ダムズ柏崎店」は、柏崎市街の東側、北陸自動車道からほど近い郊外にあるパチンコ店で、周囲には広大な駐車場が用意されています。
こちらの駐車場が「パーク&レールライド」の駐車場になっていて、案内板も設置されていました。
花火大会当日の午後、太陽が西に傾いた頃に駐車場に到着すると、周囲には関東をはじめ県外や新潟ナンバーの車が多数駐車していました。(ここは「長岡」ナンバーの地域です)
そして、駅方面へ歩いて行く人の姿が続いていました。ここから最寄り駅の信越本線「茨目駅」までは、徒歩で5分ほどです。
そんな中、折りたたみ自転車を組み立て、人々の流れとは逆方向へ走り出していきました。
柏崎駅周辺までやってくると、近隣の駐車場はすべて臨時駐車場になっていて、すでに満車の所も少なくありません。
また、午後5時以降は、花火大会の会場周辺は交通規制のため車両通行止めになります。
駅前通りに出ると、アーケードの通り沿いに長蛇の列ができています。何かと思って見てみると、柏崎のデカ盛り有名店「そばよし」にできている行列でした。皆さんよくご存じだなと感心します。
ここからのアーケード通りは、徒歩で会場へ向かう人の波が続いていたので、混雑を避け、国道352号線に出て「みなとまち海浜公園」へ向かいます。
「みなとまち海浜公園」に到着すると、周辺はすでにたくさんの人々で賑わっていました。
有料の観覧席以外にも海浜公園周辺にはスペースがたくさんあり、そこは誰でも自由に利用することができます。
夏の海辺の花火大会
人は多いですが、海浜公園には芝の空き地がたくさんあるので、花火を観るスペースの確保はなんとかなると思います。
円形の丘の斜面に観覧場所を確保し、日暮れを待ちます。
花火大会が始まるのは午後7時30分。日が長い季節なので、暗くなるまでには時間があります。
海に夕闇が迫る頃、いよいよ花火大会が始まりました。
花火の打ち上げ場所には防波堤などが用いられているため、ほぼすべて海の上で行われる海上花火大会です。
海に向かって斜めに打ち上げられるものがあったり、防波堤上のラインを生かした直線上に並んだ打ち上げが多かったりして、ここならではの特徴もあります。
最後は「10号玉(尺玉)ワイド100発打ち」で、海上のあちこちで絶え間なく尺玉が上がり続ける圧巻のフィナーレでした。
約1万6千発の海上花火はなかなか見応えがあり、花火までの距離も近くて、無料のスペースでも十分に花火を楽しむことができました。
途中、中断する時間があったので、花火大会が終わったのは定刻の午後9時を大きく過ぎていました。
花火大会が終わった会場からは、長い長い人の波が各方面へ向かって流れていきます。
あまりの人波に、しばらく落ち着くのを待ってから動き始めました。
花火の終了と共に公園内のステージでは、地元のバンドでしょうか、ライブが始まっていました。
人波をかいくぐり、ようやく自転車を回収して帰路へ走り出しました。
駅へ向かうアーケードは人であふれ、長い人波が続いていました。
まだ交通規制中のため、車のいない車道を走って混雑を抜け、駐車場へ戻りました。列車利用の皆さんより早く帰り着いたかもしれません。
規模や華やかさでは、お隣の長岡の花火大会には及びませんが、夏の夜に海岸で海風に吹かれながら観る花火もよいものだなぁ、と思った花火大会でした。