【久能山東照宮】表参道ガイドと清水港の海鮮 静岡ドライブ②

久能山東照宮

大河ドラマで改めて注目されている徳川家康。静岡は家康がその生涯で三度過ごしたゆかりの地です。

駿河湾沿岸のドライブで、家康の廟所である「久能山東照宮」を訪ねてみました。

今回は、久能山東照宮を「表参道」から参拝する様子を紹介します。

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久能山東照宮

天下人となり江戸に幕府を開いた徳川家康ですが、征夷大将軍の職はすぐに息子秀忠に譲り、自らはかつての領国の居城であった駿府(今の静岡市)に移ります。

幼少時は人質として過ごし、天下取りの足がかりとしたこの地に戻ってきて、三度目の滞在でその生涯を終えました。

そして家康は、死後は廟所を「久能山」に造るよう遺言していました。

今は北側からロープウェイで訪れることができますが、東照宮はもともと城であった場所に造られているためほぼ「山城」といった姿で、ここへ参詣にするには長い石段を登る必要がありました。

社殿は「西」に向けるよう遺言されていたといわれており、家康は死後もここに居て西国への睨みを効かし、いざという場合には、ここが江戸防衛の前線基地になるといった思いだったのでしょう。

そんな「久能山東照宮」に表参道の石段を登って参詣してみました。

表参道の駐車場

表参道の入口には、「参拝者用の駐車場があるだろう」と思っていたのですが、周辺には参拝者専用の駐車場はないようで、イチゴなどを販売する商店の駐車場を利用する形になっていました。

今はロープウェイ経由がメインになっていて、こちらからの参拝者は少ないということなのかもしれません。

参道入口周辺には駐車場がありますが料金所などはなく、近くにいた係員の方からイチゴ商店の店内で駐車券を購入して掲示しておくように言われました。(1回500円)

また、久能山東照宮は境内への参拝が午後5時で終了になるため、午後の遅い時間から訪れる場合は注意が必要です。

駐車場の方の話だと「男性だと20分、女性だと30分はかかるかな~」と言うことでした。

遅くとも午後4時頃には登り始めないと十分に見ることはできないと思います。

実際、景色を見たり写真を撮ったりしながら登ったら、30分ほどかかったので、往復1時間半くらいはみておいた方が良いと思います。

表参道へ

イチゴ栽培のビニールハウスが広がる

清水の市街地から国道150号線を西へ向かい、海沿いの道を走って行くと、右側の山地の斜面には、特産の石垣イチゴのビニールハウスが広がっているのが見えてきます。

「久能山下」の信号を曲がると、目の前の山の上には「一の門」が見えています。

イチゴ農園が営む商店の間を通って真っすぐ山に向かって進むと、東照宮入口の鳥居が見えてきます。

ここから、東照宮へ向かって1159段の石段を登っていきます。

なお、境内に入って参拝できる時間は、9:00~17:00です。

表参道の石段を登る

鳥居を過ぎて表参道を登り始めます。

美しく整えられた石畳の参道の脇には寺院や梅園などがあり、またここは石垣イチゴ栽培の発祥の地でもあるそうです。

登り始めの石段は比較的なだらかで、それほど息の切れる道ではないと思います。

駿河稲荷社

見上げると、つづら折りの道が続いています。

道の端にある石造りの手摺りは、危険なので寄りかからないように、との注意書きがありました。

道の途中には、このような案内が掲示されていて、およその時間や距離が分かるようになっています。

ところどころ樹木の間から海を見渡す場所もあり、次第に見晴らしが良くなってきます。

「潮見坂」がおおむね中間地点だそうです。

参道の入口が遥か下方に見えます。

沿道には、ここまでの石段の数を標したプレートもありました。

展望が開けると、見渡す限りビニールハウスが広がっています。

だんだん石段の幅が狭くなり、傾斜も増してきます。

見下ろすと、美しいつづら折りの石段が続いていました。

高度が上がり、麓の景色を遥かに見渡すようになると「一の門」が見えてきます。

「一の門」は改修中で、白い塀に覆われていました

一の門からの眺め

一の門の前はテラスになっていて、正面に先ほど歩いてきた参道の入口が見えます。

一の門を過ぎると石段は再び広くなだらかになり、まもなく建物が見えてきます。

道から見える久能山の斜面は絶壁で、まさに山城といった感じです。

久能山東照宮博物館

葵の紋が目を引く「東照宮博物館」が見えてくると、間もなく境内への入口です。

ここまで登り始めてからおよそ30分。景色を見ながらゆっくり登ってきたので、疲れは感じませんでした。

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境内へ

国宝の社殿

参拝受付

境内への参拝初穂料は大人500円です。

楼門
楼門から社殿を望む

楼門の裏には、家康公の「手形」が置かれていました。

徳川家康の手相は、感情線と知能線が合体して一本になっている「ますかけ線」といわれるものであることは有名です。

楼門を過ぎると、いくつかの建物の向こうに「社殿」が見えてきます。

通路は「社殿」には直接上がらずに、右側にある「日枝神社」の前を通って行きます。

日枝神社

日枝神社から「東門」をくぐって「社殿」の前へ入っていきます。

日光東照宮もそうですが、こちらも煌びやかな装飾が施された豪華な社殿で、極彩色に彩られています。

こちらの社殿は「国宝」で、周囲の建物もほぼすべて「重要文化財」です。

参拝者は皆、盛んにシャッターを切っていました。

裏から見た社殿

社殿の左側を奥へ進んで、「神廟」へ上がっていきます。

神廟

社殿の裏の一段高い場所に、徳川家康の墓所「神廟」があります。

当初は木造であったそうですが、三代将軍家光によって今のような石造宝塔に改装されたそうです。

金の成る木
唐門

社殿に戻り、装飾を見ながら帰路へ向かいます。

唐門の装飾
唐門から参道を見下ろす

入口に戻ってきました。

ロープウェイ乗り場への入口

ロープウェイも午後5時が最終です。

見晴台周辺

帰りは20分ほどで下りてきました。

石垣イチゴ

周囲の商店も5時には閉店するようで、閉店間際の店に寄って滑り込みでお土産のイチゴとイチゴのソフトクリーム、イチゴ生ジュースを購入しました。

石垣イチゴとイチゴ生ジュース

夕日を浴びる海辺の道を走り、清水の市街地へ戻っていきました。

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清水港のマグロ

清水周辺の海の幸と言えば、やはり一番は「マグロ」だろうと思います。

JR清水駅に近い「清水魚市場」の魚市場食堂には、海鮮の店が集まっているので、夕食を食べに訪れてみました。

魚市場食堂は二階建ての大きな建物「まぐろ館」にたくさんの店が連なっているのですが、初めてだと入口がちょっと分かりにくい感じです。

館内にはたくさんの店がありますが、平日の夕方はシャッターが下りているところもけっこうありました。

どこもメニューは大変豊富ですが、ここでの売りは「富士山盛り」の豪快なマグロ丼のようでした。いかにも「映える」ビジュアルです。

選べる小丼セット(生しらす・生桜海老、釜揚しらす、まぐろ赤身、赤身漬け)

しかし、マグロは冷凍物なので何処で食べても変わらないし、むしろシラスや桜エビも食べてみたいと思い、小丼を好みで選ぶセットにしてみました。

味はそれなりですが、いろいろ試してみたい方にはよいかもしれません。

建物の裏は「水上バス」の乗り場で、店内の窓から水上バスが到着するところが見えます。

水上バスには自転車も乗せられるので、ここからスタートして、三保半島をサイクリングで一廻りするというのもおもしろいプランかもしれません。機会があったら試してみたいと思います。

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