東北の夏祭りの中でも有名な、仙台の「七夕まつり」。
夏の東北ドライブの際、「七夕まつり」に合わせて仙台を訪れてみました。
今回は、杜の都仙台の「七夕まつり」と、ご当地グルメとして知られる牛タンの元祖の味を受け継ぐ名店を訪れたときの様子です。
仙台七夕まつり
夏の東北では各地で祭りが催されており、「東北〇大祭」などと言われて広く知られています。
夏休みシーズン中ということもあって、どこもたくさんの観光客で賑わいます。
これらの有名な祭りは8月上旬のぼぼ同時期に開催されるので、それらを一気にすべて巡ることも可能ですが、あちこち回るとゆっくり楽しむことは難しいので、欲張らずに選んで、周辺の観光と合わせて行くのがよいと思います。
「仙台七夕まつり」は新幹線だと東京から1時間半ということもあり、青森の「ねぶた」や秋田の「竿燈」などに比べると比較的行きやすい印象があります。
仙台七夕まつりの歴史は古く、伊達政宗の時代から続く伝統行事だそうで、日本古来の星祭りの優雅さと飾りの豪華絢爛さを併せ持つ祭りとして全国に知られています。
七夕まつりは本来、旧暦7月7日の行事ですが、仙台七夕まつりは、新暦の1カ月遅れの8月6日から8日に開催されています。
「七夕まつり」は、他の祭りのように山車が出たり踊りがあったりするわけではなく、ほぼ飾り付けを見て回るだけなのでやや地味な印象がありますが、メイン会場が繁華街の中なので、ご当地名物などとあわせて楽しむのがおすすめです。
一番丁通り七夕飾り
七夕飾りは仙台市内の各所にあるのですが、中心になるのは「中央通り七夕飾り」(約800m)と「一番丁通り七夕飾り」(約900m)です。
ここはアーケード街になっているので、天候や車を気にせずに、ゆっくり見て回れます。
今回訪れたのは「一番丁通り七夕飾り」で、ここを南から北へ向かって歩きました。
「一番丁通り」と「中央通り」が交わるところには、巨大な「折り鶴」の飾りがあります。
これは、仙台市内の小学生が折った鶴を合わせたものだそうで、いったい何羽あるのかと思うような圧巻の大きさです。
仙台の七夕飾りは豪華な吹き流しが中心で、そのデザインや色彩を競っているかのようです。
特にイベントがあるわけではなく、華やいだ飾り付けを楽しみながら、たくさんの人々が行き交っていました。
「旨味太助」で牛タンを食べる
一番丁通りをほぼ歩き終えたところで、仙台のご当地グルメ「牛タン」を味わおうと、「旨味太助」を訪れました。
ここは「仙台牛タンの元祖」の味を受け継いでいるという有名店です。
すぐ近くにも「味太助本店」という店があるのですが、姉妹店ではなく経営は別のようです。
※ 写真の店内の様子、メニュー内容などはコロナ禍以前のものです。
七夕祭りの最中ということで、空きがあるか心配していましたが、それほどの混雑はなく、カウンターの奥にあるテーブル席にすぐに着くことができました。
やはり牛タンとくれば、これが欠かせません。そして定食で注文しました。
定食を注文すると、テールスープと麦ごはんがセットになります。仙台牛タンはこの組み合わせが定番です。
タレを絡めて香ばしく焼かれた牛タンは旨味たっぷりで、思ったよりも柔らかく、お酒にもご飯にもぴったりでした。
その後も店内は混雑という感じにはならず、落ち着いた雰囲気で、家族連れや年配のグループが食事とお酒を楽しんでいました。
アーケードの商店街もちょっとお祭り気分という雰囲気で、屋台風の食べ物も売られていました。
おわりに
「七夕まつり」のメイン会場は街の中心部にあり、JR仙台駅からは半径1km圏内でアクセスがよく、地下鉄の駅も近いので、列車利用で気軽に訪れることができます。
仙台の有名な観光スポットである「仙台城(青葉城)跡」は少し離れていますが、七夕の会場からは、地下鉄やバスなどを利用すると30分程度で訪れることができます。
新幹線利用なら東京からでも余裕で日帰りができるので、東北旅行入門編として、車旅にも列車旅にもおすすめだと思います。