京都の観光地として多くの人々が訪れる「嵐山」。
その背後に聳える西山はどんな様子なのかと思い、冬晴れの日に登ってみました。
今回は、嵐山周辺の里山「松尾山」と、「竹林の小径」を歩くハイキングの様子です。
嵐山へ
冬の京都へ、里山歩きにやってきました。
東山の「大文字山」や「比叡山」を歩いた後、「西の方はどうなっているのかな」と思い、手軽なハイキングルートを調べてみました。
嵐山の背後にある「松尾山」は、渡月橋から1時間ほどで登頂できるので、「松尾山」に登り、合わせて「竹林の小径」を歩いてみることにしました。
嵐山は人気観光地なので、混雑を避けるなら早朝から行動するのがおすすめです。
嵐山周辺の駐車場は、混雑するし料金も高いので、三条通沿いの少し手前のコインパーキングに駐車して「渡月橋」を目指します。
冬の朝の「渡月橋」に、まだ人影は多くはありませんでした。
まずは、人出が少ないうちに「竹林の小径」を歩きます。
渡月橋から北へ向かい、天龍寺の前を通り過ぎて「竹林の小径」への入口を入っていきます。
まだ人出は少ないですが、歩いている人の半分以上は海外からの観光客です。
途中で「野宮神社」にお参りしていきます。こちらは縁結びの神として有名です。
神社のすぐ近くをJRなどの線路が通っていて、ちょうど列車が通り過ぎていきました。
竹林の小径
野宮神社から、西に向かって歩いて行きました。
ここまでも周囲に竹林があるのですが、「天龍寺北門」を過ぎると一面の竹林が広がり、よく知られた美しい景観の道が始まります。
ここは超人気スポットなので、のんびりと歩きたいのであれば朝のうちがおすすめです。
「竹林の小径」の突き当たりを左へ曲がり、「嵐山公園」の中を通って桂川へ戻っていきます。
竹林の周辺を一廻りしたところで、「松尾山」へ向かいます。
松尾山
「渡月橋」を渡り、さらに「渡月小橋」を渡って、西山の麓へやってきました。
府道29号を、南へ歩いて行きます。
「法輪寺」入口を通り過ぎ、分岐を直進すると、まもなく道端に「京都一周トレイル」の標識が見えてきます。
細い脇道が奥へ続いていますが、この道が「京都一周トレイル」の一部で、松尾山への登山道になります。
塀に沿って奥へ進みます。
同じ山の続きにモンキーパークがあるため、途中に「ここは嵐山モンキーパークの入口ではありません」という看板がありました。
進んで行くと「京都一周トレイル」の標識(西山27)があり、その先に竹林が広がっていました。
先ほど「竹林の小径」を歩いてきましたが、こちらもなかなか美しい竹林の中の道です。
竹林が終わっても、広くなだらかな山道が続いています。
道が分かれるところには標識が立っていて、しっかりと案内をしてくれます。
登山口から30分ほど登ると、「西山32」の標識がある広場に出ます。
こちらは、丸太のベンチも設置されている休憩スポットです。
標識を見ると、山頂周辺には五角形の道が巡っていて、一廻りできるようです。
京都一周トレイルのナンバーに従って右方向へ進み、反時計回りで一廻りしてみました。
「西山32」と「西山33」の間には展望台があり、嵐山周辺の展望が開けます。
隣の山には「嵐山モンキーパーク」が見え、その向こうには「渡月橋」や、先ほど歩いた「竹林」も見えていました。
一周する途中の「西山35」の標識がある場所が山頂で、三角点の標石も立っていました。
休憩スポット「西山32」から山頂のある「西山35」までは10分ほどです。
「松尾山」は登山道が比較的なだらかで、明るい樹林帯の中の歩きやすいルートだと思いました。手軽にトレイルハイキングが楽しめると思います。
「京都西山の道」も地元の方々の手が入り、よく整備されていて歩きやすかったです。
時間があれば、松尾山から尾根伝いに南へ向かい、「松尾大社」や「苔寺(西芳寺)」を訪ねるのもよさそうです。
麓へ戻ると、渡月橋の周辺はたくさんの観光客で賑わっていました。