【おしるこ】ミニストーブと固形燃料で作るハイキングの温かいおやつ

【おしるこ】ミニストーブと固形燃料でお汁粉を作ってみた

冬のハイキングで摂る温かい食べ物は、体も心も温めてくれるありがたいものです。

お正月を迎えると、おやつに「おしるこ」を食べる機会もあるのですが、このおしるこを「ハイキングの途中で作ることができないか」と考えてみました。

今回も、調理に用いるのはダイソー製の「ミニストーブ」と「アルコール固形燃料」です。

これを使って、手軽で温かい「おしるこ」づくりに挑戦してみました。

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冬の温かいおやつ

ワクチン接種が進んだことで、一時期劇的に減少したコロナ感染ですが、オミクロン株による急速な感染の拡大で、再び不要不急の外出を自粛すべき状況になっています。

今は県を跨ぐような大きな移動は避けるべき状況なので、アウトドアも近間の低山歩きを楽しむような行動が適切かと思います。

そして、そんな「冬のハイキング」を楽しくするために、携帯性に優れたミニストーブを持参して、途中で簡単な調理をしてみるのも面白そうです。

温かいおやつを作って食べる」という楽しみ方を探ってみようと思い、今回注目したのが「おしるこ」です。

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アルコール固形燃料で餅は焼けるのか

「おしるこ」と言えば、材料になるのは「餅」と「あずき」ですが、レトルトなどで屋外でも手軽に使えるものがたくさん販売されています。

一人用の小さなものも多数あり、アウトドアでの利用も大変便利になりました。

今回使用したあずきは、一人用のレトルト容器に入ったものです。餅は長期保存のできる個装されたものを使いました。

写真の製品には、「ぜんざい」と「おしるこ」の2種類がありましたが、私はあずきの粒が残っているものが好みなので、今回はぜんざいを使用しています。

ところで、 汁の方の「あずき」は温めるだけなので、クッカーに入れて火にかければよいのですが、問題は「餅」の調理です。

アルコール固形燃料の直火調理は?

「餅」は焼いて食べるのが一般的かと思うのですが、アルコール燃料を使うミニストーブで、焼き物ができるのかという問題があります。

アルコール固形燃料の主成分は「メタノール」ですが、これは人体には有害な物質です。

直接食べるわけではないので、それほど問題にはならないのかも知れませんが、メタノールの炎で炙った餅はあまり食べる気になりません。

そこで今回は、「アルコール固形燃料で安全に焼き物を調理する方法」を探ってみることにしました。

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直火を遮り熱だけ伝える方法

直火に当てたくないので、炎を遮って熱だけ伝えるようにしようと思い、まず最初に考えたのが、焼き網の上に「アルミホイル」を敷く方法です。

アルミホイルは簡単に手に入り、ごく軽量なのでハイキングに持参しても負担にはなりません。

しかし、結論から言うと、「あまり使えなかった」というのが実状です。

アルミホイルの上に餅を置くと、餅がホイルに張り付いてしまい、あっという間に黒焦げになってしまいます。

そこで焦げ付かないように、アルミホイルを一度クシャクシャにしてから広げ、表面に凹凸をつけて餅との接点を少なくしてみましたが、それでも張り付き焦げ付くことは、少なからず生じてしまいます。

このようなわけでアルミホイルは早々に諦め、次に用意したのが「ミニ鉄板」でした。

用意したのはダイソー製のミニ鉄板で価格は110円です。このくらいの大きさ、重さなら、ハイキングに持参してもあまり負担にはならないと思います。

まずミニストーブの上に鉄板を置き、さらにその上に焼き網を置いて餅を載せます。そうすることで炎は遮りつつ熱だけを伝えて、焼き網の上の餅を焼いていきます。

シーズニングした鉄板だと油の匂いが付くかもしれないと思い、今回は未加工の新品を使用しています。

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とても簡単 ミニストーブ調理の「おしるこ」

今回の検証も屋外ですが、外出自粛のため自宅で行っています。冬の晴れているけれども雲の多い日で、時々日差しが陰り、気温は一桁台でした。

まず、餅を焼きます。

ミニストーブに固形燃料1個をセットして鉄板を置き、その上に焼き網を敷いて餅を載せます。

餅を焼いている間に、あずきをクッカーに入れて準備しておきます。

アルコール燃料の炎は鉄板で遮断されますが、炎が鉄板を熱し、その上の焼き網に載った餅には、熱だけが伝わってきます

手のひらをかざすと、餅を焼くにはちょうどいいくらいの熱加減です。火をつけて10分ほどで餅が膨らみ、いい感じに焼けてきました。

トングでつまむと、グニャッと変形するくらい柔らかくなっています。

ミニ鉄板と焼き網を使った餅焼きは、大成功といったところです。

焼き上がった餅を取り置いて、続いてクッカーを火にかけてあずきを温めます。

こちらも一人用で量が少ないので、数分で湯気が上がり煮立って来ました。

あずきが温まったところで餅を投入し、少し煮て「おしるこ」の完成です。調理時間は15分ほどでした。

まだアルコール燃料は燃えているので、食べていない時はミニストーブに載せておくと、冷めることなく熱々の状態を維持できました。

寒い冬の日に野外で食べる「おしるこ」は、甘いものが好きな人なら最高のおやつになると思います。餅もお腹にたまり、個数を増やせば食事の代わりにもなりそうです。ただちょっと甘すぎて、飲み物がほしくなったのが難点といった感じでした。

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おわりに

「アルコール固形燃料による焼き物の調理」は、鉄板で炎を遮り、熱だけを伝えることで安全に行うことができました。

実際の調理場面ではあまり使うことはないかも知れませんが、「ミニストーブ&鉄板+焼き網」のセットはそれなりに使える組み合わせかも、と思いました。

今回は冬のおやつに温かいおしるこを作ってみましたが、食材と道具さえそろっていれば、とても簡単に作ることができます。

重量的にもそれほどの負担はないし、手軽にできるので、近場の山歩きに持参して「おやつ作り」を楽しむのもよいのではないかと思います。

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