コンパクトデジカメのイメージセンサーに、ゴミが付いてしまったらどうしたらよいのか・・・。
コンデジのイメージセンサーをきれいにするのはとても面倒な作業ですが、修理に出すことも分解をすることもなく、ゴミを除去することができました。
今回は、コンデジのイメージセンサーに付いたゴミの除去体験レポートです。
画面に突然黒い点が!
それは、函館旅行の2日目の朝、突然やってきました。
※ 旅の詳細はこちら
カメラを取り出し、函館山の写真を撮ろうと電源を入れると、画面に広がる青空の中に大きな「黒い点」があったのです。
レンズの汚れを確かめたり、虫が飛んでいたりしないか確認して再び撮影してみましたが、画面の同じ場所に変わることなく「黒い点」が見えています・・・。
その瞬間、サーッと血の気が引くのがわかりました。
(ガーーーン)「イメージセンサーにゴミが付いた・・・・」
旅行はまだ始まったばかり。これからという時にカメラが使えない・・・・。ちょっと焦りました。
いろんな対処法が瞬時に頭を巡ります。しかし旅先にいる今、できることは「揺する」ことと「叩く」ことくらいで、他の方法は何も思い当たりません。
スマホのカメラがあるので「何とかなる」とは思いましたが、メインのカメラがこれでは「思うように記録写真が撮れないな・・・・」と、ちょっと落ち込みました。
結局、旅の記録はとりあえずコンデジをメインにして撮り、後で修正することにしました(片手でバンバン撮影できるコンデジのアドバンテージは手放せません)が、スマホも併用してけっこう面倒なことになってしまいました。
そんなわけで、函館の旅の写真の多くは、適当に修正した写真を使用しています。
買い換えの前に試してみた
1インチセンサーのコンデジが発売されてからは、日常のスナップ写真はほぼすべてこれを使用するようになりました。
日常の撮影には必要十分な画質があり、ポケットに入るコンパクトさが魅力で、1眼レフの出番は極端に減りました。
しかし、コンデジは内部に不具合が出た場合、分解しない限り内部を見ることはできないので、基本的には「メーカーに修理に出す」というのが唯一の修理方法です。
今回のこのカメラはかなり年季が入っているので、「修理より買い換え」というのが現実的な選択だと思われました。
本ブログで使用しているほとんどの写真は、自ら足を運び、体験し、自分で撮影したものなのですが、そのほぼすべてを、このコンデジで撮影してきました。
ブログ開設以来の相棒なので愛着はありますが、「そろそろ交代の時期かな」という思いもありました。
掃除機を使う?
ネットで新しい機種を物色している時、ふと「ネット上に修理情報があるかもしれない」と思い検索してみたのですが、なんと「掃除機」を使うという方法が紹介されていました。
一言でいうと、コンデジの隙間から「掃除機の吸引力でゴミを吸い出す」というものでした。
お手軽ですぐに試せるし、すでに役目を終えたと思っていたカメラなので、さらなる不具合が出ても構わないと思い、取りあえずやってみることにしました。
実際にやった方法
外部からデジカメのイメージセンサーに続く空間は、本体から飛び出してくるレンズの可動部分の隙間だけなのですが、ここから内部にゴミが入ることもあるようです。
そこで、逆にここからゴミを吸い出す(出てこなくてもセンサーから引き離す)ことで、センサーをきれいにするというのが今回の方法で、ネット上で何人かの方がこのやり方を紹介していました。
確かに手軽で有効かもしれないと思われたので、取りあえず掃除機を持ってきて試してみました。
レンズのズームを伸ばし、その周辺の隙間に掃除機の細いノズルを当ててスイッチを入れ「強」にします。
しかし、そんな部分的な吸引ではゴミはびくともしません。もっと強力な吸引が必要でした。
筺体の内部から、しっかりと吸い出す力を集中させるためには、レンズの隙間部分をすっぽりと覆うものが必要でした。
そうしたパーツを自作しようかとも思ったのですが、大きさの合う何か適当なものはないだろうかと探してみました。
すると、ある「ヘアスプレー缶のプラスチックの蓋」が、このカメラのレンズ部分にピッタリであることを発見しました。
蓋の上部には、おあつらえ向きに穴も開いており、ここに掃除機の吸引口を密着させれば、かなりの吸引力が発生すると思われました。
スイッチを入れてレンズ部分を飛び出させた後、電池を抜いてそのままの状態にし、レンズ部分に蓋を被せて準備完了です。
掃除機のスイッチを入れ「強」にして、吸い込み口を蓋の上部に密着させます。
掃除機がうなり声を上げる中、10秒間吸引してスイッチを止めました。
さあ、結果はどうなったでしょうか。再び電池を入れ、電源を入れて画面を見てみると・・・。
なんと、、、、ゴミは見事になくなっていました。
「素晴らしい・・・・・」(心の声)
とても簡単でありがなら、確かな効果のある方法でした。
やってみる価値があります
今回の内容は、「コンデジのセンサーにゴミが付いてしまった」という方には有益な情報だと思います。
コンデジの画面にゴミらしき黒い部分が見られた場合、とりあえず試してみる価値があると思います。
どの程度の吸引力があればよいのかは場面によって違うのかもしれませんが、今回使った掃除機は、某国産家電メーカーのサイクロン式のもので、それなりに強力だったと思います。
取りあえずゴミは見えなくなりましたが、まだ内部に残っていてまた付着するかもしれないと思い、この蓋はしばらく保管しておくことにしました。(実際にその後も別のゴミが見られたので、再び同じ作業を行いました。年数が経つと内部にゴミが溜まり、センサーに付きやすくなっているのかもしれません)
そんなわけで、復活したカメラとは今後も相棒関係が続きそうです。
掃除機を使う方法は、はじめは半信半疑でしたが「実際に使える方法」だと実感しました。
ポイントはレンズ部分(可動部分)をすっぽりと覆えるものを用意することで、吸引力を筺体内部に集中できれば、かなり期待できる方法だと思います。