もう昔のことになりますが、走る時に横山健をよく聴いていました。
好きな曲はたくさんありますが、今回取り上げたのは、一時期自分のテーマソングのように聴いていたこの曲です。
Ken Yokoyama

走りに音楽はつきもので、切り離せないものだと思いますが、そんな時によく聞いていたのが「Ken Yokoyama」でした。
同名のミュージシャンが他にいるのですが、元ハイスタンダードのギタリストの方です。念のため。
「I go alone」という曲名はコロナ禍にぴったりかもしれませんが、そういう意味での話でもありませんので、念のため。
ソロ活動最初の一曲

「I go alone」は、横山健がソロになって最初に出したアルバムの一曲目で、いわばソロ活動スタートの曲です。
エレキギターのカリスマである彼が、新たなスタートをアコースティックギター1本で歌ったことには、誰もが驚いたと思います。
しかし、ギブソンをかき鳴らして始まるこの曲には、グループ活動を辞め「一人でやっていくんだ」という、想いと決意が込められていました。
組織の一員ということ

私はフリーランスではなく、組織の中に身を置いて仕事をしてきましたが、今も「組織」というものに少し懐疑的な自分がいます。
何らかの組織に属していると、どこかで本来の自分ではない姿で生きています。そこに起こる様々な課題に対して、仕方のないことだとして、忖度もするし意に沿わない決定もする。
それに抗うと和を乱す人になってしまうので、「大人とはこういうものだ」と自分に言い聞かせる。そしてみんなは、それが当たり前のように生きている(ように見える)。
誰もが経験のあることだと思います。
かつて歴史を学ぶ中で、何故こんな方向に向かうのか、と疑問に思った局面がたくさんあったのですが、大きな流れになった組織の決定には、個人の思いなど簡単に飲み込まれてしまうのだと感じます。
「社会に生きる」ことと「自分を生きる」ことは、どちらも無くしては生きていけないものなので、この折り合いに腐心する日々です。
最後は一人

一人になることは不安ではあるけれど、元々この命は、一人で生まれ一人で死んでいくもの。最後は「自分を通していいんだ」という信念は胸に秘めていようと思います。
このごろ「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい」というメッセージをあちこちで見るのですが、きっとそういうことなんだと思います。
人生における決断は、すべて「自分一人の中にある」はずのもの。意見やアドバイスはたくさんあるけれど、その後の自分自身に責任を持って「これだ」と言える決断をするしかない。人生はその繰り返しかもしれません。
自分が自分でいるために

今、流行っている「ぼっちキャンプ」も「孤独のグルメ」も、一人の気楽さだけでなく、自らに正直に本来の素直な自分でいられることが、共感され受け入れられているのだろうと思います。
「I go alone」は、走り出す時、何かを始める時に、きっと背中を押してくれる一曲です。

