【金峰山】自家用車で大弛峠まで行く初心者向け日帰り登山

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【金峰山】自家用車で大弛峠まで行く初心者向け日帰り登山

中央自動車道を走り甲府盆地を通ると、南側には富士山も見えているのですが、北側にかなり広い範囲から見ることができ、その頂上にポツンと出っ張りのある特徴的な山があります。

山歩きをしない人でも、「あれは何という山だろう?」と思うことでしょう。それが甲府盆地のランドマークとも言うべき山、「金峰山」です。

今回は、自家用車でアプローチを稼ぐ、短時間での日帰り登山の様子を紹介します。

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金峰山とは

山梨では一般的に「きんぷさん」と呼ぶようですが、長野県側では「きんぽうざん」と呼ぶこともあるようです。

標高は2,599m。近隣の山の中では北奥千丈岳の2,601mには及びませんが、その大きくたおやかな山容から奥秩父の盟主とも言える山です。

この金峰山は、古くから信仰の山として登られてきました。

頂上近くに見えたあの出っ張りは、ご神体となっている「五丈岩」と言う大きな岩峰で、誰かが意思をもって構築したかのような見事な立地と造形をしており、この岩が信仰の対象になるのも頷けます。

金峰山周辺は、小川・瑞牆などの岩峰累々とした山々があり、いかにも修験者が修行をする場所として選びそうな地域です。

金峰山は甲府盆地だけでなく、長野県の野辺山高原などからもよく見え、五丈岩の姿もしっかりと確認することができます。

野辺山高原から見た金峰山
野辺山高原から見た金峰山

この一度は行ってみたい金峰山には、体力にあまり自信のない方でも行くことができる絶好のルートがあります。

金峰山登山ルート地図(大弛峠経由)
国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線を追記して掲載
山梨市観光協会大弛峠パンフレット
山梨市観光協会 大弛峠パンフレットより
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登山口「大弛峠」までは自家用車で

今回の登山口「大弛峠」は標高2,365mの高所にありますが、ここまで自家用車で行くことができます。「大弛峠」は、一般の自動車が通行できる日本最高所の峠になります。

大弛峠を登山口にすると、2600m級の山々へ、登山初心者の方も無理なく登頂することができるため、人気の登山コースになっています。

「大弛峠」までのドライブについては、別の記事に詳細を載せてありますのでご参照ください。

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稜線歩きで金峰山へ

大弛峠
大弛峠表示板 8:56

大弛峠から金峰山への登山道は、多少のアップダウンはあるものの、稜線伝いの道であるため大変歩きやすく、片道3時間程度の行程で、登山初心者でも登りやすいルートとして人気があります。

そのため、大弛峠まで自家用車でやってくる登山者が多いのですが、峠には駐車場が30台分ほどしかなく、車を駐車する場所を確保するのに大変苦労します。

駐車場についても、上記の関連記事に詳細がありますので、そちらで確認してください。

金峰山登山道
樹林帯の中の登山道

大弛峠発(8:56)。尾根筋の樹林帯の中の道を登っていきます。

木々の間から日差しが差し込む明るい道です。傾斜も緩やかでペースを作りながら歩き始めます。

金峰山登山道(朝日峠)
朝日峠のケルン
金峰山登山道(朝日峠)
朝日峠の標識

小さなピークを過ぎ、下っていくと広場があらわれ、ケルンが積まれています。ここが「朝日峠」です。(9:30通過)

朝日峠からは、朝日岳に向かう登りが始まります。

30分ほど登ると視界が開け、登山道から川上村方面が見渡せます。白く見えている所はレタスなど高原野菜を栽培する畑で、あちこちに広がっているのが見えます。(10:00)

金峰山登山道から望む川上村方面
川上村方面を望む 岩峰の後ろの白いところは高原野菜の畑
金峰山登山道
朝日岳への登り 10:05

さらに立ち枯れの木々の間を進み高度が上がると、樹林帯を抜け周囲の山々が見渡せます。

この見晴らしのよい稜線の道を進み「朝日岳」の山頂が迫ると、目の前に「金峰山」があらわれます。「五丈岩」の姿もはっきりと捉えられます。

朝日岳から見る金峰山
朝日岳から見る金峰山 10:15
金峰山登山道
朝日岳からの下り 後方は金峰山 10:20

朝日岳からは、しばらく岩場の下り道を進みます。道は再び樹林帯に入り、下り終わって再び登りになると、「鉄山」が近いです。

鉄山のピークを通る登山道もありますが、ほとんどの方はそちらへは行かず、鉄山を巻いて先へ進みます。

鉄山付近標識 10:43

鉄山を過ぎしばらく行くと、樹林帯が終わり周囲の展望が開けます。気持ちの良い稜線歩きで、最後の登りを進みます。

金峰山登山道
樹林帯を抜け展望が開ける 11:08
金峰山登山道(瑞牆山方面を望む)
瑞牆山方面を望む 11:09
金峰山登山道
金峯山頂への登り道 11:31

やがて「金峰山」最高地点のピークに到着しますが、多くの人がここを通り過ぎ、少し下って「五丈岩」へ向かいます。

金峰山五丈岩
五丈岩への下り 11:43
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五丈岩

金峰山五丈岩
巨岩が折り重なる五丈岩 11:48

麓から見えるあの岩峰「五丈岩」に到着です。周辺には、たくさんの人が集まっていました。11:48

五丈岩の前には鳥居が立っており、ご神体とされていますが、岩に登るのは自由なようで、中段のあたりまで登っている人がたくさんいました。

ただ最上部まで登るのは簡単ではないので、安易に登るのはやめた方が良さそうです。

金峰山 千代の吹上コース
長野県側の尾根は 瑞牆山荘からの登山ルート

長野県側には岩の稜線が伸びており、ここも登山ルートになっていて登山者の姿が見えます。(千代の吹上コース)

金峰山登山道
12:48

昼食をとり、大弛峠へ向けて同じ道を戻ります。

金峰山登山道
鉄山付近の標識 13:05
金峰山登山道
朝日峠まで戻る 14:12
大弛峠鳥瞰図
大弛峠に設置された鳥瞰図 14:47

大弛峠14:45着

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登山を終えて

休憩も含めて片道およそ3時間。高低差は250mほどで、展望の開けた稜線歩きも多く、気持ちの良い山歩きができました。

展望のよいコースなので、周囲に雲のない天候の良い日を選んでいくことを強くおすすめします。素晴らしい景色が待っています。

帰りは「ほったらかし温泉」で汗を流し、夕食に山梨の名物を食べてから帰宅します。

山梨と言えば「ほうとう」も有名ですが、今回はB級グルメグランプリで優勝したこともある「鳥もつ煮」をいただこうということで、甲府市内にある「奥藤本店」を訪ねました。

夕食の時間帯で何組かのお客さんが店の前で待っていましたが、それほど時間がかからずに席に着くことができました。鳥もつ煮とお蕎麦のセットがあったのでそれを注文。濃いめの味がよく染みた鳥もつはとてもおいしかったです。

奥藤本店
山梨B級グルメの鶏モツと蕎麦のセット

自家用車を利用した旅はいろいろな所を回れるので、1日で様々なことを楽しむことができるのが大きなメリットです。

今回の登山は、車の通れる道をアプローチとして利用し、短時間で登頂できるルートを選ぶことで体力的な負担を減らしています。そうすることで周辺のドライブと合わせて楽しみ方も広がります。

ドライブや観光とセットで楽しむこうした山旅は、自分の体力と相談し、登山での疲れはそれほどないと思われる体力的に余力のあるルートを選ぶことも大切です。

安全に運転できる体力を残しつつ、登山もドライブも楽しみたいものです。