【立山黒部アルペンルート】扇沢から室堂日帰り 混雑期の様子と駐車場情報

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立山黒部アルペンルート

ゴールデンウィークが近づくと、毎年話題になる立山の「雪の大谷」。

今年は残雪も多そうなので、自家用車で「扇沢」へ行き、「室堂」まで往復で行ってみました。

今回は、長野県側から「立山黒部アルペンルート」で「雪の大谷」を見に行く実際の様子と、ゴールデンウィークの混雑状況なども紹介します。

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扇沢駅

有料駐車場と扇沢駅

立山黒部アルペンルートの関東方面からの玄関口は、長野県大町市の「扇沢」になります。

まず、自家用車で扇沢を訪れた場合の、駐車場の情報をまとめておきます。

駐車場

出典:種池山荘ホームページより

扇沢には3ヶ所の駐車場があり、ターミナルに隣接した駐車場は有料、少し離れた所にある市営駐車場は無料です。

扇沢駅に到着する少し手前の左側に、はじめに「市営第2駐車場(60台)」、続いて「市営第1駐車場(170台)」があり、その先の扇沢駅に隣接して「扇沢有料駐車場(350台)」があります。

市営駐車場は有料駐車場から100mほどしか離れていないので、空きがあればこちらに駐車したいところですが、休日などは満車の場合が多いです。(無料駐車場は未舗装です)

駐車場の混雑状況については、アルペンルートの公式サイトから確認することができます。

有料駐車場の料金は、12時間まで1000円(24時間営業)で、出庫する時に精算機で支払います。

ところで、この精算機が紙幣は1000円札にしか対応していないため、出庫の前に硬貨か1000円札を用意しておく必要があります。

アルペンルートは、基本的にどこでもキャッシュレスでの支払いが可能なのですが、ここだけは必ず現金で1000円が必要になるので、注意してください。

マイカー回送サービス

自家用車利用だと、車に戻るためどうしても「往復」というルートになってしまいますが、やはり扇沢から富山方面へ通り抜けをしたい、という場合は、自家用車を立山駅へ回送してもらえるサービスもあります。

回送時間は約5時間で、料金は普通車で27,000円~(予約やクーポンで安くなる場合もあり)。

立山駅~扇沢の「マイカー回送サービス」については、アルペンルートの公式サイトに案内があります。

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黒部ダムへ

扇沢駅

それでは、扇沢から「雪の大谷」へ向けて出発です。

ここから室堂までは、電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、再び電気バスの4つの乗り物を乗り継いでいきます。

途中で展望があるのは「黒部ダム」と、ロープウェイに乗っている間及び駅のある「大観峰」だけで、あとはずっと地下のトンネルを通っていきます。

   

扇沢発の始発は普段は7:30ですが、この日はゴールデンウィーク中で1時間早い6:30始発の日だったので、これに乗車できるように扇沢駅へ向かいました。

ゴールデンウィーク中ということで、無料駐車場は早朝から満車だったので、有料駐車場に駐車しました。

チケット売場(有人と無人があります)

天候によっては行くのをやめることも考えていたので、乗車券の予約はしませんでした。山は天気がよくないとまったく楽しくないですから・・・。

当日券のチケット売り場には行列ができていて、しばらく並んで切符を購入しました。

混雑日には「当日券」の販売を制限している場合がありますが、立山側に比べて扇沢側は制限されることが少ないので、希望の時間より多少遅れることもあるかもしれませんが、予約なしでも乗れないことはないと思います。

当日券の販売制限については、アルペンルートの公式サイトに情報が出ています。

なお、「扇沢」から「室堂」までの往復運賃は、12,300円です。

関電トンネル電気バス

扇沢駅でバスに乗り、まずは「黒部ダム」へ向かいます。

ここはかつては「トロリーバス」が走るめずらしい路線でしたが、今は新しくなった「電気バス」が運行しています。

バスは複数台が連なって来て、混雑によってはさらに台数を増発しているので、人は多かったですがなんとか予定通り始発バスに乗ることができました。

かつて黒部ダム建設の資材輸送のために作られたこのトンネルは、距離6.1km、約15分ほどで黒部ダムに到着します。

黒部ダム駅についた後は、ここからダムへ向けて、薄暗いトンネルの道を歩いて行きます。

外の明かりが見えてくると、その先はいよいよ「黒部ダム」です。

黒部ダム

トンネルを出ると、そこはすでにダムの上。アルプスの峰々の奥深くにある「黒部ダム」にやってきました。

立山が聳えています

今回は目的地が「室堂」なので、行きは特に見物をすることはなく、ダムの上を歩きながら写真を撮ったり景色を見たりしながら、そのまま通り過ぎました。観光は帰り道で。

ダム湖の奥に見える赤牛岳
長野県側を振り返る

再び対岸のトンネルに入って、ケーブルカー駅へ向かいます。

ダムを通ってケーブルカーの駅までは約600m、景色を見ながら歩いて15分ほどです。

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黒部ケーブルカーで黒部平へ

黒部ダムからは、「立山」に向かってケーブルカーとロープウェイで登っていきます。

ケーブルカーの駅にも、長い行列ができていました。

こちらのケーブルカーは距離約800m、乗車時間は5分ほどです。(標高:黒部湖1455m → 黒部平1828m)

ケーブルカーの区間は比較的短いので、車両が頻繁に行き来していて、行列は長いですが、待ち時間15分ほどで乗車することができました。

展望のないトンネルの中を登ること5分で、「黒部平駅」に到着です。

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立山ロープウェイで大観峰へ

ここからはロープウェイに乗り換えて、さらに上をめざします。(標高:黒部平1828m → 大観峰2316m)

こちらも待ち時間10分ほどで乗車することができました。

81人乗りのロープウェイ
立山の中腹へ一気に上る

こちらのロープウェイは、途中に支柱がまったくないので、周囲の景色がよく見えます。

ここは雪崩の頻発する場所なので、支柱なしの構造にしたそうです。

眼下に「黒部湖」を見ながら、乗車時間7分で「大観峰」に到着です。

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立山トンネル電気バスで室堂へ

ここからは立山の中腹を貫く立山トンネルを、電気バスで「室堂」へ向かいます。(標高:大観峰2316m → 室堂2450m)

こちらの待ち時間も10分ほどでした。

立山トンネル電気バスは、距離3.7km、約10分の乗車です。

始発の乗客たちも次第にばらけてきて、混雑にも多少ゆとりが出てきた感じです。

・・と思っていたのですが、室堂に着いたら、ターミナルはすでに結構な混雑状態でした。

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室堂

室堂ターミナルは「ホテル立山」と同じ建物で、お土産などの売店もこの奥にあります。

階段を上がって外に出ると、周囲には一面の銀世界が広がっていました。

立山の峰々もよく見えます。たくさんのハイカーや登山者が、室堂平周辺を散策していました。

「雪の大谷」や室堂周辺の雪上ハイキングの様子については、次回の記事で紹介しようと思います。

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観光は帰り道で

室堂の雪上ハイクを終え、お昼過ぎに帰路に向かいました。

大観峰

朝よりも良い天気になり、空が晴れ渡ったので、「大観峰」では展望台に上って周囲の景色を見てみました。

眼下には「黒部湖」、黒部川の対岸には「針ノ木岳」などの後立山の峰々が聳えています。

一の越から滑り降りるスキーヤーの姿もよく見えました。

後立山の峰々

黒部ダム

黒部ダムに戻ってきました。

黒部ダムから見た立山
展望台から見た黒部ダム

この時期は黒部ダムが目的という人は少ないので、ここまで来るとすこしのんびりできました。

外階段で展望台休憩所へ
展望台休憩所

日差しが照ると、休憩所の中は暑いくらいです。

休憩所屋上展望台

残雪の山々に囲まれた黒部ダムもよいですが、ここへ来るなら、やはり観光放水されている時期がいいかなと思います。

帰りは地下階段を下って、バス乗り場へ向かいます。

バス乗り場には長い行列ができていましたが、どんどん乗車していくので、それほど待たずに乗車できました。

バスを待つ前に「レストハウス」でひと休み。暑くなってきたのでソフトクリームを。

モカ&バニラ(600円)

関電トンネルの「破砕帯」にかけた「ハサイダー」なんてのもあります。

食事をしたい場合には、「黒部ダムカレー」もあります。

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関連情報

山岳観光は天候がすべてなので、早くに予約するよりも、天候の見通しの立った時点で予約するか、天気の良い日に当日券利用で行くのがおすすめです。

そして、早朝などの、まだ人の入り込みが少ない時間帯に行くことが重要です。

扇沢からの乗り物は、どれも比較的区間が短く移動時間も短時間なので、立山側の高原バスなどに比べると、乗客をどんどん輸送している感じがします。

それぞれの乗り場には行列ができていますが、混雑期には時刻表以外の便がフル稼働で行き来しているので、何時間も待つようなことはなく、数十分の待ちで乗車できると思います。

最も混雑するのは「室堂」なので、食事などを摂りたい場合は、黒部ダムや乗り継ぎ駅などの方が多少は空いていると思います。

    

ゴールデンウィークの頃の服装は、冬用の衣類が必要です。5月になっても室堂周辺の気温は、朝は氷点下になるのが普通です。

ただ、天気がよく太陽が出るとそれなりに暑くなるので、着たり脱いだりしやすいものが便利です。

雪の上を歩くつもりなら、靴は防水でソールの溝が深いものがよいです。

雪の照り返しが強いので、日焼け止めとサングラスも必須という感じです。

    

扇沢側から行くなら「黒部ダムデジタルスタンプラリー」が手軽にできて、記念品がもらえるのでおすすめです。

スマホでスタンプラリーページにアクセスし、扇沢駅に2ヶ所、黒部ダムに3ヶ所あるスタンプを画面にタップして5つ集めると、記念のシールがもらえます。

※ この記事の時刻、料金等の情報は、すべて2025年5月時点のものです。

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