扇沢からアルペンルートを乗り継いで、立山の「室堂」へやってきました。
前回の続きで、室堂に着いてからの雪山ハイキングの様子を紹介します。
今回は、「雪の大谷」と残雪に輝く立山を眺めながらの「雪上絶景ハイキング」の様子です。
残雪期の室堂へ

春の山は、雪が輝く峰々の美しさはもちろんですが、岩や藪も雪に覆われ、雪も締まってどこでも自由に歩いていけるので、登山にはとても魅力ある季節です。
登山をしない方でも、「アルペンルート」を通れば、本来なら何日も歩いてこなければ見られない景色の場所へ、様々な乗り物を乗り継いで運んできてくれます。
気軽に絶景ハイクを楽しむことができる人気スポットへ、ゴールデンウィーク中に出かけてみました。
今回は、扇沢からの日帰り往復での「雪の大谷」と「みくりが池周辺の雪上ハイク」です。
※ 室堂までの移動の様子は、前回の記事をご参照ください。

室堂ターミナル

扇沢で6:30の始発に乗り、様々な乗り物を乗り継いで、室堂ターミナルに到着したのは8:10頃でした。
室堂ターミナルはこの時間からすでにかなりの混雑で、ゴールデンウィーク中とはいえ、アルペンルートの人気の高さがうかがえます。
ここからは、まずは「雪の大谷」へ行きたいところですが、雪の大谷はいつでも自由に行ける訳ではなく、イベント時間外は立ち入ることができません。

「雪の大谷ウォーク」は、9:30~15:00のイベントなので、まだ始まりの時間までしばらくありました。
その間にいったん外に出て、「雪の回廊」を歩いたり、隣接する「立山自然保護センター」の展示を見たりしていました。



雪の大谷

9:30が近づいたので、雪の大谷入口へ向かって下りていきました。


先ほどターミナルの展望台から見た時には、すでにけっこうな数の人々が入口前に集まっていました。

行列の後ろについて開始時刻を待ちます。外国人も多く、この時期のアルペンルート、そして「雪の大谷」の知名度の高さを感じます。

9:30になり、「雪の大谷」への入場が始まりました。
雪の大谷は長さ約500m、15分ほどの車道の散策で、行きは下り坂なので歩くのは楽です。

だんだん雪の壁が高くなっていきます。

バス路線でもあるので、すぐ脇を大型バスが走っていきます。

しばらく行くと「雪のカレンダー」という掲示がありました。

ひと冬の天候の記録を、雪の層から読み取ることができるそうです。


さらに進むと、「最高地点まであと100m」の表示がありました。

最高地点周辺には人だかりができていました。今年の雪の壁の高さは16mで、まずまずの高さだそうです。(最高記録は20m)



最高地点を過ぎると次第に壁が低くなり視界が開けてきて、沿道の「パノラマ広場」に出ます。
「雪の大谷」はここまでで、帰路はここから同じ道を戻るか、パノラマ広場から雪の上を歩く「パノラマロード」を登っていくかのどちらかになります。
パノラマロード


パノラマ広場からは、目の前に大日岳や奥大日岳、遠く剣岳などの山々が見渡せます。

「パノラマロード」は、周囲の山々を眺めながら歩く景色のよい道ですが、ずっと雪の上なので、滑りやすい靴や濡れやすい靴の場合は、雪の大谷を戻った方が歩きやすいと思います。

目の前に迫る「立山連峰」を見ながら、室堂ターミナルへ向けて、なだらかな坂道を登っていきます。

ここを歩くだけでも、少しだけですが春山気分を味わえます。



「雪の大谷ウォーク」は、ゆっくり歩いても1時間程度で見てこられると思います。
室堂平 雪上ハイク

続いて、「室堂平」方面を歩いてみました。


なだらかに広がる雪原を歩いて行くと、その向こうには「みくりが池」があるのですが、この時期は雪に覆われて、どこが池なのかもわかりません。

池のほとりにある「みくりが池温泉」をめざして下っていきます。
みくりが池温泉

「みくりが池展望台」は雪も融けて、良い休憩場所になっていました。

「一の越」、さらに「雄山」へ登っていく多くの登山者の姿もよく見えます。

「みくりが池温泉」は日本一高所にある温泉で、宿泊できる山小屋ですが「日帰り入浴」もできます。(9:00~16:00 大人1100円 子ども800円)


噴気の上がる「地獄谷」方面へは、立ち入り禁止の表示が立っていました。

みくりが池温泉のテラスでひと休み。周囲の景色は素晴らしいの一言です。


火山ガス情報ステーションの先には、「地獄谷展望台」があります。

地獄谷展望台

地獄谷展望台からは、立山の「山崎カール」がよく見えます。
国の天然記念物で、氷河が削り取ったお椀のような地形がはっきりわかります。


反対側の「地獄谷」からは盛んに噴気が上がっていて、今も周辺への立ち入りは禁止されています。



展望台から立山方面へ登っていくと、ハイマツの茂みの周りに人だかりができています。
どうやら「ライチョウ」がいるようです。

覗きこむと、木々の間から「ライチョウ」の姿が見えました。
この時期の羽毛は雪融けに合わせて白と茶のまだら模様になっていますが、見事な保護色で、じっとしていたらまず気づけないと思います。

「立山室堂山荘」へ向かう遊歩道には雪がなく、あたたかな日差しを浴びながらのんびり登っていきました。


みくりが池も、周囲の斜面に少しずつ雪融けしていく様子が見られました。

室堂山荘まで行かずに、途中からは室堂ターミナルへ向けて、雪原の道を歩いて行きました。



夏とは違う、雪原の道を歩いて、室堂ターミナルへ戻ってきました。
絶景を見ながらの、1時間半ほどの「雪上散歩」でした。
関連情報
観光地なので何でもありますが、寒さ暑さへの対応には注意しなければなりません。
天候にもよりますが、5月とはいっても服装の準備は油断せずにしていく必要があります。
5月初めの室堂は、天気が良くても朝は防寒着や帽子、手袋がないといられないくらいの寒さです。
しかし日中陽が差すようになると急激に気温が上がり、上着が暑いと感じるくらいになります。
着たり脱いだりして、温度調節のしやすい服装をしていくことをおすすめします。
靴は、雪上を散策するなら、防水性のあるソールのパターンが深い溝になっているものが必要です。浅いものは雪で滑って転倒する危険性があるので避けるのが無難です。
雪原は非常に照り返しが強いので、紫外線対策も十分に行っていく必要があります。日焼け止めとサングラスは必須で、必ず持参しましょう。
※この記事の情報は、すべて2025年5月時点のものです。

