信州といえば蕎麦。訪れた人の多くは。県内各地の蕎麦店でその土地ならではの特色ある蕎麦を味わっていることでしょう。
一口に信州蕎麦と言っても、その姿は様々。今回は長野県の北の方でお土産として購入できる蕎麦を探してみました。
長野市周辺で見てみると
戸隠そば、更科そばなどの名がつくように、有名な産地がたくさんあります。
また、蕎麦の種類にも様々な特色があります。
蕎麦の実の殻をすべて取り除いて作る細くみずみずしい白いそば、殻つきのまま挽いた田舎風の太く黒いそば、また、蕎麦を具入りの汁につけて食べるなんてものもあります。
このように多種多様な信州そばですが、生ものであることやお店で打ちたてを食べたいものであることから、お土産としては選ばれることは多くないように感じます。有名店の生麺をそのままお土産にすることも、それほど多くはないようです。
今は通販でお取り寄せもできるのですが、信州へドライブなどに出かけた際の、ちょっとお手軽なお土産として「蕎麦」に注目してみました。
お菓子などを好まない年配の方などに気軽に渡せるもの、高級品ではなくお手軽で日持ちのするもの、またおみやげ店ではなく、スーパーなどでよく見かけ地元の人が食べているご当地商品的なものから紹介したいと思います。
日持ちのする生麺もある
まずは「生戸隠そば」。これは乾麺ではなく、柔らかい麺をパックに密封保存したものです。
種類もいろいろあり、そば粉の割合が違ったり、つゆ付きだったり麺のみだったり、生だったり半生だったりして、扱っている商品はスーパーによっても様々ですが、地元ではよく見かける生・半生タイプの商品です。

「生麺」ですが保存は30日とお土産にするには十分。自分たちで食べるにも賞味期限を気にしなくてよいのでお手軽に購入できます。

またこちらの「生八割蕎麦」は「半生」タイプで、保存期間は90日。値段もリーズナブルで2人前(2袋)入って300円ほどで購入できます。
これらの商品は、地元スーパーの多くで販売されています。生タイプは打ち立てにより近い感覚で、賞味期限を気にせず買い置きできるため、地元の方々にも好評です。
侮れない乾麺
さて、次は生麺に対して完全に乾燥させた「乾麺」の商品です。

乾麺は本当にたくさんの種類があるのですが、おすすめはこちら、おびなたの「十割蕎麦」です。
乾麺と侮るなかれ、記載の作り方通りに調理するとさすが十割そば、食感も味もなかなかの再現度です。
蕎麦を選ぶときにチェックしよう
市販の蕎麦は、成分表に記載されている順番に含まれる原料の割合が高くなっています。
市販品の蕎麦の成分を見ると、最初に「小麦粉、そば粉・・」となっていて一番多く含まれる原料は小麦粉の場合が多いのですが、本格的なものほど最初に「そば粉、・・」と表記されています。
十割蕎麦は「そば粉」のみとなっていて、より本物のそばに近い味を再現しています。
そしてそばの特徴は、何と言っても茹であがったときのしゃきっとした歯ごたえ。こしのある食感は本場で食べるそばを思い出させてくれます。
市販品の蕎麦は小麦粉の割合が高いので、どうしても「もちっ」とした食感になりがちですが、できれば少しでも手打ちに近いものを味わいたいものです。
これらの商品を製造・販売するのは「おびなた」ですが、この会社は本当に戸隠にあります。
お土産品は土地名を謳ってはいるものの、全然違う場所にある工場で作っていることが多いのですが、これは正真正銘の戸隠産です(材料は地粉ではないでしょうが)。お土産にするにはやはりその土地産が喜ばれると思います。
さらに、近隣のおすすめは・・・
番外編ですが、もう一つ紹介します。
信州のすぐお隣、新潟県は十日町にある玉垣製麺所の「妻有そば」です。「つまりそば」と読むようです。

この地方の蕎麦は「へぎそば」の名で有名ですが、つなぎに「ふのり」という海藻を使用しているため、独特のコシと滑らかさがあります。乾麺にしてはよい食感です。
ここで紹介した商品は、みんな数百円で買える商品ですので、本当にお手軽に知人や友達に渡せるものです。信州のおみやげはいろいろありますが、信州らしくてお手軽なものなので、たまにはよいかもしれません。
