長野での食事といえば、一番に候補にあがるのは「蕎麦」ですが、山歩きやスキーの後などは、もう少しエネルギー補給できるものを食べたいと思うことがあります。
そんな時にピッタリなのが、長野市にあるステーキ・ハンバーグ専門店「ドンキホーテ」で、こちらには牛肉100%のレアで食べることができるハンバーグがあります。
今回は、長野市の「ドンキホーテ」で、「俵ハンバーグ」を食べてみたレポートです。
地域限定ハンバーグ
「ドンキホーテ」と聞くと、多くの人はあの量販店を思い浮かべると思いますが、今回訪ねたのは、牛肉100%のレアで食べることができるハンバーグを提供する、長野市のハンバーグ専門店です。
「牛肉100%のレアハンバーグ」といえば、静岡で展開するハンバーグ専門店「さわやか」を思い出しますが、店内の雰囲気や料理の提供の仕方などは、とてもよく似ていると思います。
「ドンキホーテ」は長野市内に2店舗ある、国産牛のステーキ・ハンバーグを提供しているレストランで、毎日新鮮な国産牛肉を挽いて作る、手づくり「俵ハンバーグ」が人気だそうです。
今回訪れたのは、長野市の北部にある「上松店」の方で、こちらの営業時間は11:00~22:30(ラストオーダー22:00)、定休日は毎週水曜日(祝日は営業)です。通し営業なのがありがたいです。
ドンキホーテ上松店
入口を入ると、レジの前にパネルがあり、こちらで名前と人数を入力します。
この日は満席ではありませんでしたが、数組の待ち客と共にしばらく待ちました。
待合席からは、肉を焼くガラス張りのグリルが見え、ステーキやハンバーグが焼かれている様子を見ることができます。
備長炭を使い、遠赤外線でじっくり中まで焼くそうで、ガラス越しにシェフのパフォーマンスが見られるのはよい演出だと思います。
客席は広いワンフロアで、店内には肉の焼けた匂いが漂っていました。
客席にはたくさんの空席があったので、料理に時間がかかるというよりも、スタッフが足りない時間帯だったのかもしれません。
座席に通され、メニューからこちらの代表的なメニューである「俵ハンバーグ 180g」(1,080円)とスープ、ライスorパン、ドリンクがセットの「スープセット」(780円)を注文しました。
ハンバーグのソースは「和風」「デミグラス」「ガーリック」「ジンジャー」の4種類があり、今回はスタミナの付きそうな「ガーリック」を選びました。
俵ハンバーグ
注文が済むと、まず食器やソースと共に、鉄板を置く木皿と紙ナプキンが配膳されます。
セットの場合、まず木皿に「スープ」がやってきます。
スープは「コーンポタージュ」と「ドンキホーテスープ」から選びますが、今回はオリジナルの「ドンキホーテスープ」にしてみました。
「ドンキホーテスープ」は、コンソメスープにけっこうたっぷりの野菜やワカメなどが入り、ゴマを散らした独自のスープで、肉の前のサラダ代わりといった感じかなと思います。
スープの後に、俵ハンバーグが鉄板に載ってやってきました。
鉄板の上でジュージュー音を立てているハンバーグを、その場で2つに切り分け、仕上げてくれるパフォーマンスも名物になっているようです。
紙ナプキンを上げて、飛び跳ねる油をさえぎりながら、その様子を見守ります。
このあたりも「さわやか」にそっくりですが、創業はさわやかと同じ1977年だそうで、後から業態をまねたというわけでもなさそうでした。
焼き加減を聞かれ、「レアで」とお願いすると、火が通りすぎないように、切ったハンバーグをすぐに付け合わせの野菜の上に載せて、ソースをかけて完成です。
付け合わせに、角切りのダイコンやニンジンがあるというのも独特です。
さすがにこの状態だと、ハンバーグの中の方は真っ赤で完全に生なので、鉄板の上に下ろして、もう少し焼いてから食べました。
鉄板の熱で焼き具合は調節できるので、レアは苦手という方も大丈夫だと思います。
やっぱりレアがおいしい!
こちらのハンバーグは肉のみで作られていて、いわゆる「つなぎ」を使っていないので、ハンバーグと言うよりは、細かくした牛肉を固めて焼いたステーキといった感じだと思います。
そのため、食べているとボロボロと形が崩れてきて食べにくいのですが、「肉を食べている」という実感があります。
そして、生の食感と風味が残るレアの焼き加減は、やはりおいしいと思いました。おすすめです。
濃い目のソースが肉本来の味を引き立て、付け合わせの野菜も思いのほか肉に合っていて、たいへんおいしくいただきました。個人的には、さわやかのハンバーグより好みかもしれません。
お昼や夕食の時間帯にはかなりの待ち時間があるようなので、その時間は避けたほうが良いと思われます。
他では味わえないご当地グルメなので、長野を訪れた際の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。