レトロな自販機として、最近密かに人気がある「うどん自動販売機」。
数年前に放送されたNHK「ドキュメント72時間」の影響でしょうか。
改めて調べてみると、この自販機、関東周辺にはけっこう残っているようです。何カ所かは、これまでに前を通ったことがあったのですが、こうした古い自販機コーナーに寄ってみたことはありませんでした。
しかし前述の「ドキュメント72時間」を見てから、ドライブでうどん自販機の近くに来ると、立ち寄りスポットとして訪ねてみるようになりました。
もともと味を期待するものではありませんし、休憩場所にするなら他の所を選んでしまいそうですが、話題性と懐かしい何かを求めて、人々は訪れるのでしょう。
自分もその一人です。
ネット上でも様々な情報を得ることができますが、その場に漂う空気感は、実際に訪れてみないとわからないものです。
今回は、「夜のうどん自販機コーナー」を訪れてみました。
ドライブイン七興
場所は群馬県藤岡市。関東平野の西端になります。うどん自販機の世界ではなかなか有名な場所です。
こういう自販機コーナーは、古くからの幹線道路沿いにあることが多いのですが、意外にもこちらはちょっと奥まった場所にあります。

夜だったので周囲の様子はよくわかりませんが、近くに古墳が点在し、市の歴史館もあるような場所です。
駐車場は広く、かなりの台数が駐められます。
夜の自販機コーナー

自販機コーナーは建物の中にあり、うどん・そばの他にも、カップ麺やトーストサンドの自販機などが並んでおり、その前にある飲食コーナーには多数のテーブルが用意されていました。この手の場所としては充実した設備です。
照明は抑え気味で、薄暗い店内に自販機の明かりが浮かび上がります。
同じ建物の中にゲームコーナーや売店もあり、自販機コーナーはその一角といった位置づけです。
自分が訪れたのは日曜日の夜10頃でしたが、それなりに人は入っていました。24時間営業ですので、夜間に訪れる人もそれなりにいますが、その多くはゲームコーナーの方にいて、自販機コーナーはほぼ無人でした。
滞在中に自販機コーナーに居合わせたのは、レトロ自販機目当てらしい若いカップルやうどんを購入していく夫婦など数名だけです。

めずらしいチャーシューメン
訪れた日は、2台あるうどん・そばの自販機の1台が「調整中」となっていました。(機械そのものはわりと新しく見えました)
もう1台の方に書いてある「絶品自家製チャーシュー」の文字につられ、「チャーシューメン」(350円)を購入。
入れ物は発泡スチロールではなく、プラスチックのものが使われています。

うどんのような麺の上に、チャーシューが2枚のる「チャーシューメン」。
この組み合わせはあまり見ないかも知れません。
麺は見たままの味で、チャーシューもなかなかのものですが、ラーメン専門店の味を期待してはいけないようです。
たまたまかも知れませんが、店内は無人営業ではなく、お店の方が見回り(?)をされていました。自販機周辺が清潔に保たれているのも、常駐する人がいるためかも知れません。

売店では、手作り感満載のオリジナルグッズを販売していたりして、「昭和のドライブイン」を売りにしていることが伺われます。これも人気の理由なのかも知れませんが、商売感が出ているところに鄙びたレトロ感とはまた別なものも感じます。
訪れてみて
こちらはよく整備された自販機コーナーで、夜でも安心して訪れることができました。
全体に昭和感が醸し出され「聖地」と言われるのも納得です。
一方、同じ建物にゲームセンターがあるので、夜も多少の賑やかさがあります。夜の自販機で一人静かにうどんを啜りたい、というのであれば、また別の選択肢もあるかも知れません。
今回は広い店内でゆっくり落ち着いて食べられたことと、多くの自販機を博物館的にいろいろ見られたことが印象に残る訪問でした。
また昼間の雰囲気も見てみたいと思います。

