【伏野峠】関田山脈越え1車線の秘境国道ツーリング

国道403号線伏野峠

「国道403号線」は、新潟県新潟市から長野県松本市までの、山あり、平野あり、盆地ありの多彩な景色の中を走るけっこう長いルートです。

ナンバーの小さな国道たちの脇を縫うように走っているので、あまり目立たない存在ですが、新潟県から長野県に入る「伏野峠」周辺は、国道とは名ばかりの1車線の狭い峠道が続いていて、密かにライダーたちに注目されているルートでもあります。

今回は「国道403号線」の「伏野峠」を走り、関田山脈を越えるツーリングの様子について紹介します。

スポンサーリンク

見所の多い2つの峠越え国道

新潟と長野の県境を通る国道は、メインルートの18号線の他、信濃川(117号線)や姫川(148号線)などの河川に沿っている道が幹線になっているのですが、他にも峠を越える国道が2つあります。

国道292号線

ひとつは長野県飯山市から関田山脈の「富倉峠」を越えて新潟県に入る「国道292号線」で、この国道は、群馬県長野原町から草津温泉(草津町)や渋峠、志賀高原(長野県山ノ内町)を経由して、新潟県上越市まで続いています。

その一部は「志賀草津道路」と呼ばれ、日本一標高の高い所を通る一般国道として知られており、群馬県と長野県の県境にある「渋峠」は標高2,172 m、国道としては全国最高地点となっています。

こちらはけっこう有名な国道だと思いますが、志賀草津ルートを過ぎて「富倉峠」まで走る人はあまりいないのではないかと思います。

富倉峠を訪れるのは、つなぎにオヤマボクチ(山ごぼう)を使った特産の「富倉そば」を求めてやって来る、蕎麦好きの皆さんくらいかも知れません。

国道403号線

もうひとつが今回紹介する、新潟県上越市から菱ヶ岳の麓を通って関田山脈を越え、長野県飯山市へ至る「国道403号線」で、この国道は新潟県新潟市と長野県松本市を結んでいて「信濃川を河口から源流へと遡る道」といった感じです。

伏野峠周辺は、国道ではありますが車一台通るのがやっとという狭い道が続いていて、しかも豪雪地帯のため年間の半分は雪で通行止めになってしまうという、秘境感漂うルートです。

国道403号線は、新潟平野では信濃川やJR信越本線に沿って走り、山間部では「星峠の棚田」や、長野県に入ると「小布施」「姨捨」「安曇野」などの名所を通って松本に至る、見所の多いルートです。

そんな長く多様な景色を見せるルートの中間あたりに「伏野峠」はあります。(峠の名称は「ぶすの」と読むようです)

スポンサーリンク

千曲川から関田山麓へ

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線等追記して掲載

今回は長野県の千曲川沿いをスタートし、伏野峠を越えて上越市のキューピットバレイまでの様子を紹介します。

峠へ向かうT字路

「国道403号線」が「国道117号線」から分岐するのは、千曲川に架かる赤い橋脚が目印の「市川橋」です。

千曲川の対岸に渡り、JR飯山線に沿って下流へ向かい、「桑名川駅」の前を通り過ぎると、間もなくT字路が現れます。小さな標識が立っていて、ここで403号線は左折します。

JR飯山線の踏切を渡ると、道は山に向かって登っていきます。

しばらく山の中の道を行くと、周囲の視界が開け、関田山脈の麓に広がる台地状の平原に出ます。

田園が広がる中を登っていくと「みゆきのライン」への分岐のT字路があり、「伏野峠」方面への案内が出ています。

みゆきのラインとの分岐点
みゆきのライン

「みゆきのライン」は関田山脈の山麓台地を山脈に沿って走っていて、あたり一面に田園が広がり、周囲の山々や千曲川を見渡すことができるツーリングによい道です。

途中に「関田峠」「牧峠」などへの分岐があるので、峠越えを走るアプローチになっています。

関田山脈の中腹の平坦な台地を、山に向かって走って行きます。

途中にある池や牧場跡などを通り過ぎると、道は再び山道になり、樹林の中の細い道になっていきます。

進むに従って道はさらに細くなり、大きい車だと道幅いっぱいといった感じです。(4t車以上は通行止めです)

本当に道が狭いので、対向車が来ないことを願うばかりです。ここで出会ったら、かなりの距離をバックしなくてはならない場合があります。

稜線が近づいてくると、林は明るくなり道も平坦になってきます。峠が近いようです。

まだ舗装の新しい所もあり、道は細いけれど整備はしっかりされているようです。

スポンサーリンク

伏野峠

伏野峠(信越トレイル案内板)

平坦になった道をしばらく行くと、「信越トレイル」の案内板があらわれ、峠に到着です。信越トレイルの案内板は、なぜか半分埋もれていました。

「伏野峠」は、車1~2台が駐められるくらいの小さな広場で、周囲は樹林に覆われていて展望はありません。

ここには信越トレイルの案内板とクマへの注意を喚起する看板が立っているだけで、峠を示す掲示物や県境の標識などは何もありませんでした。

国道403号線伏野峠
伏野峠(長野県側)
伏野峠(新潟県側)
信越トレイル(野々海池方面)

峠を横切る「信越トレイル」の登山道周辺は、草が刈り取られていて手入れがされているようでした。

峠を越えても、さらに細い道が続いていきます。

スポンサーリンク

菱ヶ岳

菱ヶ岳

新潟県に入ると、すぐに「菱ヶ岳」の特徴ある姿が見えてきます。

道は菱ヶ岳の麓に向かって山の中腹を緩やかに下っていき、道幅も少しずつ広くなっていきます。

しばらく行くと、道の脇に展望の開けた駐車場があり、10台ほど駐められます。ここまでとても細い道が続いていたので、駐車場があるのはちょっと意外でした。

菱ヶ岳を見上げる

このあたりの道も広くはありませんが、舗装は新しくガードレールなども整備されていて、さすが国道といった感じです。

道は菱ヶ岳の西側斜面を横切って下っていきます。

スポンサーリンク

キューピットバレイ

スキー場の近くまで来ると、周囲がなだらかな草原地帯になります。

途中で国道403号線を離れ、キューピットバレイスキー場の中を横切る道を走ってみました。

ところどころ視界が開け、菱ヶ岳が間近に迫りますが、あまり展望のある道ではありませんでした。

スキー場の向こうに菱ヶ岳を望む

「キューピットバレイ」は、スキー場だけでなく、キャンプ場やグランピング施設、温泉などがある総合的な観光施設です。

国道沿いにある「ゆきだるま温泉」という日帰り入浴施設は、少し石油のにおいのする独特な温泉ですが、周囲に人影はなく閉鎖されていました。コロナの影響なのかもしれません。

スポンサーリンク

おわりに

国道403号線の伏野峠区間は、道幅は狭いですが、全行程舗装されていて路面の荒れもなく、秘境感あふれるツーリングが楽しめます。

交通量は少ないですが、カーブが多く対向車を避けるだけの道幅がないので、常に対向車への注意が必要です。

豪雪地帯のため、例年開通するのは6月頃で、雪が降ると閉鎖されるので、走れるのは夏から秋にかけての数ヶ月間だけです。

その他にも、道路の状況によって通行止めになることがしばしばありますので、交通情報を確認してからお出かけください。