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【二月堂お水取り】東大寺早春の風物詩「お水取り」に行ってみた 実際の様子を紹介

二月堂お水取り

毎年3月になると、ニュースでその様子が紹介される、東大寺二月堂の「お水取り」。

大きな松明を掲げてお堂の回廊を走る様子が有名な、春の訪れを告げる行事です。

今回は、間もなくやって来る「お水取り」の情報と、実際に訪れた時の様子などを紹介します。観に行ってみたいと思っている方の参考になればと思います。

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お水取りとは

東大寺の「お水取り」とは、正式名称「十一面悔過(じゅういちめんけか)」という法要のことで、1200年以上続いている歴史ある行事です。旧暦2月に行われているため、一般的には「修二会」と呼ばれています。

その中で、若狭井という井戸から観音菩薩にお供えする「お香水」を汲み上げる儀式が行われることから、「お水取り」と呼ばれるようになりました。

お水取りの儀式は、12日の深夜から13日の未明にかけて行われ、一般に公開されるものではありませんが、修二会の中で行われる、大きな「お松明」が回廊を駆け巡る様子が有名で、この法要の代名詞として知られるようになりました。

「お松明」は、例年3月1日~14日に東大寺二月堂で行われていますが、ニュースなどで紹介されるのが最も壮大な12日の様子なので、この日だけだと思っている方もいると思いますが、実際には2週間に渡って続く行事です。

そのため、お松明の様子を参拝できる機会は意外と多く、特定の日を除けば、見ること自体はそれほど大変ではありません。

12日、14日は見ごたえがありますが、その分大変混み合うので、とりあえず「お松明」の様子を見てみたいという方は、12日、14日を除く平日に訪れることをおすすめします。

お松明は、期間中毎日19:00から約20分間行われますが、メインである12日と最終日の14日は、時間や内容が少し異なるので注意してください。

そしてこの両日は大変混雑しますので、出かける場合には日程や会場での動きなどを東大寺のホームページ等でよく確認をしてからお出かけください。

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夜の東大寺へ

JR奈良駅

3月初旬の平日、夕暮れ時にJR奈良駅に着いたあと、奈良の街を歩きながら「東大寺」へ向かいました。

東大寺行きのバスもありますが、駅から、あるいはホテルから歩いて東大寺に向かうのがおすすめです。

猿沢池と興福寺五重塔

「猿沢池」のほとりを通っていきました。

池の周辺には灯篭が置かれ、興福寺の五重塔のシルエットが浮かびあがります。

東大寺参道を行く

東大寺の境内に入り、暗い参道を歩いて行きます。

ところどころ照明があり、歩いている人もたくさんいるので、特に心配なことはありません。

二月堂へ行くルートはいくつかありますが、こちらが一番安心だと思います。

南大門をくぐる
鏡池と大仏殿

二月堂へ続く坂道を登っていきます。

19:00少し前に、二月堂を望む三月堂前の広場に着くと、ここから先には人があふれていました。

こちらが参拝者たちの最後尾といった感じで、このあたりはまだスペースに余裕があるので、歩き回ってよく見えそうな場所を確保します。

なお、ここでは三脚、一脚、脚立等の使用は禁止されています。

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二月堂

19:00を回り、お堂の向こうに「お松明」の灯りが見えてきました。

お松明は、奥の方から回廊に上がると、手前を三月堂の方へ巡っていきます。

松明が燃え尽きると、新たな松明がまた回廊を巡ってきます。

お松明は全部で10本。この儀式が10回繰り返されます。

大きな「お松明」が、ときどき火の粉をまき散らしながら走っていきますが、暗いので松明の灯り以外は何をしているのかよくわかりません。

お松明はこの大きさですが、12日のものはこの倍近くもあるそうで、本数も11本になるそうです。

また最終日の14日は、10本のお松明が一斉に並ぶ様子が見られるそうで、さぞ壮観だろうと思います。

そんな様子も見てみたいものですが、混雑もすごいのだろうと思うと、やはり躊躇ってしまいますね。

お松明の後には、二月堂の参拝もできるそうです。

今回は平日の普通のお松明でしたが、厳かな行事の雰囲気を十分に感じることができました。

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関連情報

お松明を終えた二月堂

自家用車で行く場合、お水取りの期間中も特設の駐車場などはないので、昼間と同じように東大寺周辺の駐車場にとめて二月堂へ向かいます。

12日、14日を除く平日であれば、それほどの混雑ではないので、駐車場は確保できると思います。

平日であってもそれなりの人出はあるので、前の方で観たいのであれば、早めに行ってよい場所を確保する必要がありますが、後ろの方から様子を見るだけなら、10分前くらいに着いても大丈夫でした。

服装は、寒い中で立ったままの拝観になるので、天候にもよりますが、とにかく防寒対策をしっかりとして行くことが大切です。

期間中は三月堂前の茶屋が営業しているので、こちらで暖を取ることもできますが、かなり混雑します。

なお、見る場所を確保してから、途中でトイレに行くのは実質不可能なので、事前に済ませて拝観中は動かない前提で準備する必要があります。

「お松明の火の粉をあびたい」という方は、かなり早めに来て二月堂の近くへ行く必要がありますが、「とりあえず見られればよい」ということであれば、待つ時間を考慮して開始時刻の少し前に着くように行動した方がよいかもしれません。

お松明自体の時間は20分ほどなので、こちらの参拝に合わせて、帰り道で温かい食事を摂っていくなど、「冬の夜の古都散歩」といった感じで訪れるのがよいのでは、と思います。