新潟平野の西の端、日本海との間になだらかに横たわる「弥彦山」。高い山ではないですが、平坦な平野の中にあるだけに、山頂へ行ってみたくなります。
弥彦山の標高は「634m」で、ちょうど「東京スカイツリー」と同じ高さということでも話題になりました。
弥彦山は、その稜線付近に「弥彦山スカイライン」が走っており、山上からの景色をドライブしながら楽しむことができます。東に新潟平野、西に日本海の絶景が広がります。
麓には古くから信仰を集める「弥彦神社」が祀られており、山頂付近までロープウェイが架かる観光スポットでもあることから、様々な形で人々を集めてきました。
今回は、絶景ドライブが楽しめる「弥彦山スカイライン」の様子を紹介します。
アプローチ

高速道路利用の場合、最寄りのICは「三条燕IC」になります。ICを下りた後、国道289号線で西に向かって真っ直ぐ進めば、「弥彦山」を正面に見て走るようになります。

「春日町」の交差点を直進して県道29号線に入ると、やがて大鳥居があらわれ、その下を通って弥彦の街に入ります。

弥彦神社
弥彦神社は「越後国一の宮」で、古くは万葉集にも登場するという古社です。
弥彦神社は弥彦山を「ご神体」としており、平野に独り立つその姿から、山そのものが信仰の対象となったのだと感じさせます。
神社には参拝者用の駐車場が用意されており、十分な台数が駐められます。
神社の南側、「一の鳥居」のすぐ近くに無料の駐車場があり、その他にも東側に広い無料駐車場があります。




「一の鳥居」から参道を進むと、祈祷お祓受付所の前で参道は左に曲がり、その先に「二の鳥居」があります。巫女さんが参道を掃き清めていました。


「二の鳥居」からさらに進むと、楼門の先に、弥彦山を背景にして大きな「拝殿」が鎮座していました。境内は整えられた美しい佇まいです。
弥彦山スカイライン

弥彦神社参拝の後は、「弥彦山スカイライン」をめざし、車で北へ向かいます。
県道2号線を北上し、「栄」の交差点から県道55号線(新潟五泉間瀬線)に入ります。
途中で「弥彦山スカイライン」(県道561号線)への分岐があり、こちらへ進みます。つづら折りの道を登り、高度を上げていきます。
道路が稜線に出ると、間もなく山頂の駐車場があらわれますが、その少し手前の「大平公園」への登り口にも駐車場があります。ここに車を駐めて、「大平公園」に登ります。





大平公園からは、360度の展望が広がります。すぐ南には、電波塔が林立する弥彦山が間近に見えます。日本海はどこまでも青く、新潟平野は霞んで見えなくなる彼方まで広がっていました。
山頂駐車場には、パノラマタワーやクライミングカーなどがあり高いところまで登れますが、展望を楽しむには「大平公園」がおすすめです。
また、弥彦山山頂には「弥彦神社奥宮」があり、駐車場から歩いて登ることもできます。
周辺情報

このあたりに来ると、寄りたくなるのが「杭州飯店」です。太い麺を濃厚な背脂スープで味わう、いわゆる「燕三条系ラーメン」の元祖とも言うべき店で、ラーメン好きなら知らない人はいない有名店です。
広くはない店内は相席が当たり前ですし、いつでも入店待ちの行列に並ぶのを覚悟しなくてはなりませんので、「ついでにちょっと立ち寄る」という感じではありませんが。

また燕・三条は「刃物の街」としても有名で、地場産センターの物産館では、様々な金属製品を展示・販売しています。
手作りの道具や金属の器などの工芸品はけっこう高価ですが、見て回るだけでも楽しいものです。


また「日本海」沿いの海岸も訪れたい場所です。晴れていれば、海の向こうに「佐渡ヶ島」が見えます。
鄙びた漁港の情景を眺め、潮風に吹かれながらのドライブもよいものです。


