100円均一ショップを訪ねると、入口付近に小さな観葉植物が並べられているのをよく見かけます。
先日あるショップに入ったところ、店先で、とある苗に目が止まりました。
心のどこかで、こんな木々に囲まれた所へ出かけたいとでも思っていたのでしょうか、何となく気になり、当初はそんなつもりはまったくなかったのですが、帰り際に購入してしまいました。
こういう苗との出会いも、「一期一会」なのだと思います。
そんなわけで今回は、ハイドロカルチャーでの小さな観葉植物の栽培についてです。
ハイドロカルチャーとは

「ハイドロカルチャー」とは、日本語にすると「水耕栽培」になります。
土を使わずに、代わりに粒状の焼成発泡させた無機質の石などを使用しますが、これには無数の微細な空洞があるため、水分や空気を含んで根が育つ環境を保ってくれます。
無機質なので虫や臭いが出にくく、清潔な環境を保てるため、室内でも手軽に育てることができます。
100均製品で始める植物栽培

家に居る時間が長くなると、私のような不精者でも「植物を育ててみようか」と思うようになるのが不思議です。
しかし、育てると言っても、ほとんど手がかからないのがハイドロカルチャーの特徴でもあります。
昔、少しだけやったことがあったので、多少の知識はあり、買ってきてすぐに植え付けましたが、数十分で作業を終えました。
大変手軽に作ることができるので、これまで植物栽培をしたことがないという方も、簡単に作り育てることができると思います。
準備品
今回は、超簡単な最小限セットの紹介なので、準備するのは以下の3点だけです。
①苗 ②容器 ③ゼオライト
すべて100均ショップで揃うので、購入総額は330円(税込)です。
「容器」は水の漏れないものなら何でもよいです。園芸コーナーにもありますが、食器のコーナーにあるガラス製品などを用いても面白いかもしれません。
「ゼオライト」には色つきのものもあり、ピンクやブルーなどのカラーの物も売られていますが、今回はシンプルにホワイトを使いました。
ハイドロカルチャーについて調べると、「ハイドロボール」などを用いる栽培方法が紹介されていることが多いですが、ゼオライトだけでも問題なく育つので、まずはこの3点で始めればよいと思います。
植え方

まず、苗の土を落として根の周辺をきれいにします。ハイドロカルチャーでは、土が残っていると汚れの元などになるので、根を傷めないようにやさしく洗い流します。
根がきれいになった苗を容器に入れ、しっかりと苗が立つように整えながら、周りにゼオライトを入れていきます。
容器の縁からこぼれない程度に入れ、軽く押さえて表面を整えたら完成です。(超簡単!)
あとは容器に水を注いで水分を与え、好きな場所に置けばOKです。暗くなければどこでも大丈夫で、むしろ日当たりの良すぎる場所は避けるのが基本です。
栽培方法
栽培は、基本的に乾かない程度に水をあげれば十分で、「水分を絶やさないようにする」という感じです。
特に成長を助けなくても、植物自身の光合成だけで育ってくれるので、日常的には肥料を与える必要もありません。
肥料は、元気がないと思った時に、液肥をごく少量与えればよいと思います。
小さく清潔なので、置き場所も選びません。机の上でもよいですし、トイレなどに置いて潤いをプラスするのもよいと思います。
私もそうですが、「水やりを忘れそう」と心配な方は、忘れることがなさそうなよく目に付く場所に置いておくのがよいと思います。
300円でつくる机の上の小さな世界

小さくかわいらしい存在ですが、そこには本物の緑があり、生命が息づいています。机の上の「小宇宙」と言ったら言い過ぎでしょうか。
手軽に始められ、工夫次第で様々な世界が広がるので、おうち時間を楽しむ癒やしアイテムになると思います。