群馬県北部の標高1500mの山中に広がる「野反湖」。かつては湿原だったところに、ダム建設によってできた人造湖です。
周囲はなだらかに山に囲まれ、美しいシラカバ林が広がります。キャンプ場が整備され釣り人も集まるアクティブに自然を満喫できる秘境スポットです。
今回は、未開通部分のある国道405号線を辿って、野反湖を訪れるツーリングの様子を紹介します。
野反湖とは

「野反湖」は群馬・長野・新潟の県境地域に位置し、標高は1,513m、周囲12kmのダム湖です。所在は群馬県ですが、長野県との県境までは数百メートルしかありません。
元々ここは湿地帯でしたが、水力発電のための「野反ダム」建設により湖になりました。
野反湖は群馬県ですが利根川水系ではなく、信濃川水系になります。野反湖を源流とする中津川はここから北へ流れ、長野県の秋山郷を通って新潟県津南町で信濃川に合流します。
周辺は上信越高原国立公園の特別地域及び自然休養林に指定されており、北側の湖畔にはキャンプ場が整備されています。また釣り場としても人気があり、周囲の山々や湖畔を巡る遊歩道も整備されています。
野反湖フィッシングガイド
| 期間(通常) | 5月1日~11月10日(ただしイワナについては9月20日まで) |
|---|---|
| 1日遊漁料 (日鑑札) | 大人 1,000円 子供(中学生以下) 500円 ※ビジターセンター入口券売機にて24H購入可能です ※5千円・1万円札はご使用になれません。 |
| 年間遊漁料 (期間鑑札) | 5,500円 + 腕章500円(すでに所有している腕章は再利用できます) 住所・氏名・年齢・電話番号をお聞きします 写真(縦34ミリ×横26ミリ以内)1枚必要です |
| 期間鑑札購入 お問い合わせ先 | 中之条町役場 電話 0279(75)2111 中之条町六合支所 電話 0279(95)3111 |
| 自動券売機設置場所 | 野反峠休憩舎 野反湖キャンプ場受付事務所 野反湖展望台兼案内所 |
野反湖キャンプ場ガイド
キャンプ場は広く、バンガローエリアとテントエリアがあります。
バンガローは8人用、4人用、ペット同伴2人用などのタイプがあり数も多いです。
施設や料金等の詳細は、以下のリンクからホームページを参照してください。
野反湖へのアプローチ
群馬県長野原町で「国道145号線」から「国道292号線」に入り、北へ向かいます。
白砂川に沿って北上し、六合の道の駅を過ぎて少し行くと分岐があり、「国道405号」に入ります。
白砂川を離れ山に向かって登り始めると、あとは道なりに進めば野反湖に到着します。
国道405号線へ

上野原町で国道292号線に入り北上します。



途中にある「道の駅六合」でひと休み。物産センターや食事処があります。


道の駅から少し行くと、草津方面との分岐があります。国道292号線を離れ、国道405号線、通称「白砂渓谷ライン」に入ります。


途中、滝の見える場所があります。帰りに寄ってみることにして先へ進みます。


トンネルを過ぎ、橋を渡ると、道は白砂川沿いを離れ、山に向かって高度を上げていきます。



紅葉の美しい道を進みます。道はそれほど広くはありませんが、交通量はけっこうあります。




傾斜が緩やかになり、シラカバ林が広がってくると、野反湖まであとわずかです。
視界が開け、浅間山がきれいに見えます。
なだらかな稜線が見えてくると、野反湖畔に到着です。
野反湖畔を走る

野反湖畔を走り、国道405号線の終点まで行ってみます。周囲は美しいシラカバ林です。

湖面の向こうに浅間山が見えています。


広い駐車場がある「野反湖展望台兼案内所」に着くと、道は行き止まりです。
ここは湖の北の端になりますが、湖の展望は今ひとつで、展望するには南側からの方がよさそうです。
この先には「野反湖キャンプ場」があり、利用者はこちらで受付を済ませ、「野反ダム」の上を通ってキャンプ場へ入っていきます。


周囲はなだらかな山々に囲まれ、それらを巡る登山道も整備されています。
国道405号線はここで「行き止まり」ですが、実は「終点」ではありません。この北側におよそ10kmの未開通部分を挟んで、長野県秋山郷から新潟県上越市まで続いています。
こうした分断された道は全国にけっこうあり、車が通れない部分も国道とされている、いわゆる「点線国道」というものもあります。
秋山郷から上越市までのルートは、群馬県側に負けない秘境の道が続いていますので、ツーリングの好きな方は走ってみるとおもしろいと思います。

再び湖畔を走り、湖の南端に向かいます。
道の途中では、湖の向こうに浅間山が噴煙を上げているのが見えます。
また志賀高原の横手山山頂の電波塔もとてもよく見えるので、調べてみると直線で12kmほどしか離れていない距離でした。


「野反峠休憩舎」周辺は、野反湖が見渡せる絶好のビューポイントです。


反対側には浅間山や榛名、赤城の山々が広がり、伊香保の温泉街もしっかりと見えます。




遊歩道を少しだけ歩いてみます。






北には、湖の向こうに秋山郷の「鳥甲山」が頭を出し、南には、遠く富士山も見えていました。



数は少ないですが、遊歩道を歩いている人たちもいます。
10月末の野反湖は、静かに高原の秋を満喫できる場所でした。11月に入れば、すぐに雪がやって来るのでしょう。
帰路にて

野反湖で道は行き止まりになるので、帰路は同じ道を戻ることになります。
行きがけに見た滝を訪ねてみます。

滝はいくつもあるようですが、駐車場から一番近い「大仙の滝」までは2~3分です。


展望台があり、滝壺まで下りることもできます。周辺の木々が色づきはじめていて、滝に彩りを添えていました。


長野原町まで戻り、「道の駅八ッ場ふるさと館」でひと休み。
かつて話題となった「八ッ場ダム」もすっかり完成して、今年運用を開始しました。ダム湖に架かる橋が秋の夕暮れに映えます。
※野反湖キャンプ場の本年度の営業は終了しています。(2020年11月)

