【海から30分の万年雪】糸魚川権現岳の万年雪を訪ねる新潟ドライブ

頸城権現岳

前回の「大岩壁の麓を走る道」では、候補の一つに頸城の「権現岳」も考えていました。

「頸城」の知名度は高くないですが、周辺には特徴ある山容を見せる山が多く、景観的には注目のスポットだと思います。

権現岳の東面は巨大な岩壁になっており、その麓には夏になっても消えることのない「万年雪」が存在します。しかも、日本海の海岸から車で30分ほどの場所です。

今回は、頸城の権現岳とその麓にある「万年雪」を訪ねるドライブの様子です。

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能生海岸

能生海洋公園

スタートは、新潟県糸魚川市の「能生(のう)」海岸です。

道の駅マリンドリーム能生

まず、国道8号線沿いにある「道の駅マリンドリーム能生」に立ち寄ります。隣接する市場のテラスでは、カニを味わう人々の姿も見られます。

弁天岩

夏にはたくさんの海水浴客で賑わう能生海岸には「弁天岩」という小さな島があり、橋が架かっていて渡って行くことができます。島には小さな灯台が立ち、厳島神社が祀られています。

この日の日本海は穏やかで、遠く佐渡の姿も見ることができました。

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線等追記して掲載

国道8号線から「能生IC」方面へ曲がり、山の方へ進みます。

「頸城」というのは、新潟県の西端の地域の名称で、山岳関係では主に上越と糸魚川周辺の長野県との境あたりまでの山域を指すことが多いです。

今回「万年雪」を見に行く場所も糸魚川市なのですが、糸魚川と言えば「海」のイメージしかないのが普通かも知れません。

能生川
権現岳

能生川に沿って県道246号線を遡っていくと、特徴ある山容を見せる山々が見えてきて、やがて右側に尖った「権現岳」の姿も見えるようになってきます。

焼山も見えてくる
柵口周辺から見た権現岳

「柵口」周辺まで来ると、急角度で盛り上がる「権現岳」の姿が間近に見えるようになります。

柵口集落

万年雪へ行くには、ここから権現岳方面へ登っていくのですが、その前に山全体を見るためにもう少し上まで行ってみます。

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権現岳

シャルマン火打スキー場を望む

高度が上がると、山全体が見えるようになってきます。シャルマン火打スキー場まで行ってみます。

シャルマン火打スキー場
スキー場から見た権現岳

「シャルマン火打スキー場」からは、権現岳全体がよく見えます。右側の斜面にスラブ状の大きな岩壁が広がっています。

それでは、あの岩壁の麓へ行ってみます。

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権現岳の岩壁

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線等追記して掲載

柵口の集落まで戻り、案内に従って「権現岳登山口」方面へ登っていきます。

集落を抜けると道は細くなりますが、舗装道路が続いています。

やがて三角屋根の建物があらわれ、道の脇に「権現岳登山道口」の案内があります。

登山道への道は直進しますが、万年雪へ行く道は左方向へ続いています。

権現岳を正面に見ながら、麓の道を進んでいきます。午後になると逆光になって岩壁が見えにくくなるので、できれば午前中に走りたい道です。

権現岳の麓の台地を走るなだらかな道を通って、岩壁の下へと回り込んでいきます。

このあたりは樹木はまばらで、植林されて間もない幼木も多く見られます。

やがて道はT字路に突きあたります。

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万年雪へ

案内に従って「万年雪」方向へ坂を登って行くと、説明板が設置され、背後には巨大なコンクリートの壁が立つ広場に出ました。

説明板には、かつてここで起きた雪崩災害と、雪崩に対する対策工事について説明されていました。

急傾斜の斜面の下にある集落では、雪崩が発生すると大きな災害になる場合があり、それに備えた対策がなされているとのことでした。

広場に立つ標柱は、コンクリートでできていると思われますが、折れて傾いていました。おそらく雪の力によって折り倒されたのだろうと思います。

高さ8mのコンクリートは雪崩の方向を変えるための壁で、駐車場のようなコンクリートの広場は、雪崩が人家のない方向へ流れるようにする「誘導路」とのことでした。

広場には手作りのパンフレットが置かれていて、そこにこうしたことが詳しく説明されていました。

山際へ進むと、岩壁の下にはまだ雪が残っていました。

この季節に、しかも先ほどまで海を眺めていたというのに、実際の雪に触れることができるという場所は他にはないでしょう。

9月下旬なので残った雪の量は多くはないですが、雪の方から冷たい風が吹き出してきます。かつては地元の方たちが食品の貯蔵等にも利用したそうです。

パンフレットによると、近年は雪が消滅してしまう年も増えていて、地球温暖化の影響によるものかも知れないとのことです。

帰り道を下ってくると、集落の近くにも、雪崩の勢いを減ずる様々な防護柵が建っていました。

防護柵

夏でも海から30分ほど走れば「雪に出会える」という大変貴重な場所を訪れましたが、この光景は、自然の脅威と隣り合わせのものという厳しさも感じました。

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林道焼山線

鉾ヶ岳

海岸に戻った後、ひとつ西側にある谷を遡り、「林道焼山線」の様子を偵察に行ってきました。

権現岳の裏側に当たり、こちらにもけっこう険しい壁面を見せる「鉾ヶ岳」が聳えています。

「焼山」や「火打山」を正面に見ながら登っていきますが、この日が雲がかかっていてはっきり見ることはできませんでした。

「笹倉温泉」の奥にある林道焼山線入口の掲示板によると、土日祝日であれば「砂防公園」までは行けるようです。(ネット上の情報も同様です)

焼山(右)と火打山(左) 手前の建物は笹倉温泉

この日は平日でしたので、第1ゲートから先には進めませんでした。雲間に顔を出した焼山を見ながら、頸城を後にしました。