【美ヶ原の帰り道】長野県道464号美ヶ原公園西内線

【美ヶ原の帰り道】長野県道464号線美ヶ原西内線2

霧ヶ峰から北へ向かって、気持ちのよい高原の道が続いている「ビーナスライン」。

しかし、美ヶ原の台上まで来たところで、ビーナスラインは終了してしまいます。

そして、この後下っていくルートについては、あまり紹介されていないように思います。

そこで今回は、ビーナスラインを走った後の帰路についてです。

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ビーナスラインを走った後は

霧ヶ峰スキー場

「ビーナスライン」は、個人的には南から北へ向かって走るのがおすすめだと思います。

しかし、美ヶ原高原の台上まで来ると、ビーナスラインは「突然終わってしまう」という印象があり、この後、どこを通って里へ下りようか・・・と、いつも考えてしまいます。

下山ルートには様々な選択肢がありますが、有料道路として整備された快適なビーナスラインに比べて、道の状況はどうなのだろうかと心配な方もいると思います。

そこで今回は、ビーナスラインを戻るのではなく、さらに北へ続くルートで、松本方面、上田方面どちらにも下ることができる「長野県道464号美ヶ原公園西内線」の様子をまとめてみました。

※2024年7月現在、このルートに続く県道62号線(美ヶ原公園沖線)の武石峠方面は通行止になっており、松本へは下りられないのでご注意ください。

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霧ヶ峰から美ヶ原へ

霧ヶ峰自然保護センター周辺から車山を望む

標高2000mほどの美ヶ原にあるビーナスラインの終点から、ビーナスラインを戻らずに直接山を下っていくルートは、「長野県道464号美ヶ原公園西内線」しかありません。

それ以外のルートは、再びビーナスラインを走って「落合」の分岐まで戻り、ここから上田方面へ下るか、さらに「扉峠」まで戻り、松本方面へ下るということになります。

ちょっと不便な感じですが、もともとビーナスラインは、当初の計画では美ヶ原の台上を王ヶ頭方面へ続くルートが想定されていて、今よりももっと長くなる予定でした。

しかし、環境保護の観点から反対の意見が出されたことでこの計画は中止となり、現在の「美ヶ原高原美術館」周辺までのルートで終点になりました。

そのため、ビーナスラインは中途半端な感じで終わり、走った後の下山ルートが定まっていない感じがします。

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ビーナスライン終点へ

八島ヶ原湿原周辺

梅雨の晴れ間を狙って、全線が完成した「スワイチ」(諏訪湖を一周するサイクリングコース)を走りに行ったのですが、山も見えていてまずまずの天気だったので、霧ヶ峰へ上がってビーナスラインを走り、「美ヶ原」まで行ってみました。

八島湿原駐車場と鷲ヶ峰

梅雨の季節は人出が多くはないので、天気がよければ静かな山歩きやツーリングが楽しめます。

そして、レンゲツツジやニッコウキスゲが美しい季節です。

三峰山

霧ヶ峰から和田峠、三峰山と走り、「扉峠」まで来たところで、分岐に「全面通行止め」の看板が立っていました。

扉峠にあった案内板

表示によると、県道62号美ヶ原公園沖線が通行止めで、この先に進むと松本方面へ下りることはできないようでした。

今回はできれば松本へ下りようと思っていましたが、美ヶ原からここまで戻る気にはならなかったので、上田方面へ下りることにして先へ進みます。

山本小屋方面への分岐

最後の坂を上り、「美ヶ原」の高原上に到着すると、美術館周辺の様々な建造物が見えてきます。

ビーナスラインの終点も間近

新緑の季節のビーナスラインは、晴れていれば最高に気持ちのよいルートです。

物見石山周辺から見た高原美術館とレンゲツツジ

ビーナスラインの終点は「美ヶ原高原美術館」の周辺で、周囲にはちょうど季節を迎えたレンゲツツジがたくさん咲いていました。

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白樺林の道へ

美ヶ原高原美術館

広い駐車場のある「美ヶ原高原美術館」周辺で、76㎞に及ぶビーナスラインは終了します。

広い無料駐車場

この日は次第に雲が広がり、美ヶ原に着いたころには、周囲の展望がなくなってしまいました。

左は県道464号線、右はビーナスラインへ

美術館からビーナスラインへ戻ると、ここからの帰り道は、県道を先へ進むか、ビーナスラインを戻るかのどちらかです。

今回は「県道464号線」を進み、坂道を下っていきます。

高原の建物を見上げながら、道をどんどん下っていきます。

やがて、道の周囲には「白樺林」が広がってきます。

道幅はずっと広いわけではありませんが、4輪車がすれ違いに困るほどではありません。

白樺林の周辺には、レンゲツツジも咲いていました。

ここはビーナスラインではありませんが、できれば引き続き走りたい魅力的なルートだと思います。

ビーナスラインのような整備された道ではないですし、カーブも多いですが、山間の道路にしては走りやすい方だと思います。

道端にある「白かば平」の標柱

白樺林の先には「白かば平」の標柱があり、この一帯は「白樺平」と呼ばれています。

白樺平を過ぎると道はどんどん下っていきます。カーブは多いですが、ほぼ2車線の道なので、ゆっくり走れば心配はないと思います。

バンガローのあるキャンプ場が見えてくると、「県道62号美ヶ原公園沖線」まではあとわずかです。

間もなく「武石観光センター」があらわれ、その先で「県道62号美ヶ原公園沖線」に合流します。

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松本方面か上田方面か

武石観光センター

「武石観光センター」前で県道62号線に合流すると、道はここで上田方面と松本方面に分かれるのですが、この日は松本方面に「全面通行止め」の掲示板が出ていて、通ることはできませんでした。

2024年7月現在、松本方面は「全面通行止め」で、復旧の時期は未定です。

ここから上田方面へ下る道はカーブも少なく、快適に走って上田の市街地へと下っていきました。

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関連情報

レンゲツツジ

今回紹介した県道464号線は、白樺林が美しく、県道62号線を経て松本側から「美ヶ原」へ上る、通称「美ヶ原スカイライン」にも接続するので、ツーリングには魅力的なルートです。

しかし現在、松本方面へのルートは「全面通行止め」のため、松本へ下山する予定の方は、県道62号線でいったん上田方面へ下ってから、国道254号線で松本へ行くしか方法がない状況なので、ビーナスラインを「扉峠」まで戻った方が無難かもしれません。

今のところ開通のめどは示されていませんが、通行止め区間の一日も早い復旧を期待したいところです。

※ この記事の道路等に関する情報は、2024年7月時点のものです。