【諏訪大社】諏訪湖周遊と諏訪大社上社参詣冬のドライブ

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【諏訪大社】諏訪湖周遊と諏訪大社上社参詣冬のドライブ

年末年始の冷え込みで、久しぶりの「御神渡り(おみわたり)」が期待された諏訪湖ですが、年明けは暖かい日が続いて、今年も見られることはなさそうな気配です。

冬の休日、高速を一走りして冬の諏訪湖を訪れました。そして年始めということもあり、あわせて諏訪大社も参詣してきました。

今回は、「御柱」で有名な「諏訪大社」の「上社」の様子をお知らせします。

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諏訪湖の御神渡り

一時全面結氷して「御神渡り(おみわたり)」の期待もあった諏訪湖ですが、どうやら今シーズンもその姿を見られることはなさそうです。

御神渡りとは、冷え込んで諏訪湖が全面結氷した時に見られる現象で、湖面上で氷が割れてせり上がる現象です。

水は凍ると体積が増えるので、氷が湖面に広がりますが、湖岸は押しても動かないのでその圧力で逆に氷が割れ、割れた部分がせり上がるといったものです。

その割れ目が諏訪大社の上社から下社の方向に続いているということで「神様が渡っていった跡」として「御神渡り」という名前が付きました。

諏訪は長野県の中でも標高が高く、冬の冷え込みが厳しいところですが、近年は暖冬傾向でなかなか見られる機会はありません。

今シーズンは一時期、期待できそうな報道もありましたが、どうも難しいようです。

一度は御神渡りを見てみたいと思っているのですが、なかなかチャンスはやってきませんので、とりあえず冬のドライブに出かけてみました。

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諏訪神社上社

中央道の諏訪ICを下りると、すぐ近くに諏訪大社の「上社」があります。

諏訪湖方面とは逆方向になるのですが、少し遠回りをして参詣に向かいます。

信濃国一之宮であり御柱祭で有名な「諏訪大社」ですが、実は一つではなく、諏訪盆地にある4つの神社の総称になります。

『上社』の「本宮」と「前宮」、『下社』の「春宮」と「秋宮」の4つです。

「上社」は市街地から少し離れていますが、「下社」は市街地にあり観光客も多いため、諏訪大社を最初に訪れる人はまず下社に向かう人が多いようです。

今回は、中央道の諏訪ICから近い「上社」の本宮と前宮を訪ねることにします。

上社本宮

諏訪インターから神社まで、道路の案内板にそって行けば、ナビがなくても5分ほどで迷うことなく到着します。参道前には大きな無料駐車場があり、参道沿いには土産物店なども並んでいます。

大きな石造りの鳥居をくぐると、太い柱が立っているのが目に飛び込んできます。御柱祭で立てられた柱のひとつです。

御柱は4本あり、ここに立っているのは「一之御柱」です。

他の3本がどこにあるのかはっきり確かめませんでしたが、境内の奥の林の中にも御柱が立っているのが見えました。本宮では、すべての柱を間近で見られる訳ではないようです。

一の御柱から山の方に向かって階段を上り、一段上にある境内へ入っていきます。

拝所

拝所に並ぶ参拝者の列も途切れることなく続いていました。順番の列に並んで参拝してきました。

拝殿では、ちょうど宮司さんが祝詞をあげているところでした。

拝殿

諏訪大社は本殿を持たない「諏訪造り」という独持の様式らしいのですが、守屋山の斜面に広がる境内には様々な建物があり、重要文化財も多数あります。

勅願殿
神楽殿
正面鳥居から参道方面を望む

上社前宮

続いて「前宮」へやってきました。「本宮」からは車で数分の距離です。

こちらも正面の鳥居の前に無料駐車場があり、ここから参道を登っていきましたが、鳥居脇の車道を上っていたところにも駐車場がありました。

入口の鳥居から坂道の参道を登っていきます。けっこう距離があり、途中に民家などもあって、広い境内であることがうかがわれます。

拝所は参道を数百m登った所にあり、周囲を田や畑に囲まれています。参拝者も本宮ほど多くはなく、静かな落ち着いた佇まいです。

拝所の前を、名水「水眼(すいが)の清流」が流れており、ご神水として大切にされてきたそうで、清めの水として用いられるそうです。

一之御柱
二之御柱
三之御柱
四之御柱

周りには、ぐるりと拝所を取り囲むように四本の御柱が立っており、どのような位置に立てるのか、その様子がよくわかります。

八ヶ岳方面を遥かに望む
水眼の清流のほとりに立つ二之御柱

このような巨木を山から引っ張ってきて立てるという「御柱」は、長野オリンピックの開会式でも披露され全世界に紹介されましたが、その起源には諸説あるようです。

古代の諏訪氏は大国主命が治めた「出雲」からやってきた人々との伝承がありますが、あの「出雲大社」の社殿も、かつては高い柱をもつ高層建築だったとのことなので、社殿はないけれど柱を立てる文化は継承されているのかと考えてしまいます。

帰り道、参道を下りていく途中で見たマンホールの蓋には、山の景色と共に「土偶」や「竪穴式住居」がデザインされていました。

この地方は、諏訪大社の起源よりもっと古くから栄えた地域だったことを表しているようです。

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諏訪湖畔

諏訪大社上社の参拝のあと、諏訪湖畔にやってきました。

湖畔に真冬の面影はなく、晩秋というか早春というか、そんな時期の景色と変わらない光景が広がっていました。

訪れた日はどこにも氷はなく、湖面全面が波立つ春のような日差しの暖かい日でした。

御神渡りが見られるのはいつのことになるでしょう。

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周辺情報

諏訪湖一周は、自転車だと2時間程度でできるようなので、暖かくなったらまたサイクリングをしに来ようかな、と思いました。

車を駐車して自転車をレンタルすることができるようなので、またの機会に紹介したいと思います。

諏訪大社の「下社」は下諏訪町にあり、「上社」から見て諏訪湖の対岸になります。

こちらは市街地にあり、諏訪湖からも比較的近いので、諏訪湖一周サイクリングの途中で寄ることもできる距離です。合わせて参詣するのもよいかも知れません。

諏訪湖畔には、地元出身の画家である「原田泰治美術館」や「SUWAガラスの里の美術館」などもあり、ドライブやサイクリングと合わせて訪れるのもよいと思います。

また冬の諏訪湖は「ワカサギ」釣りが有名ですが、ウナギの産地でもあり、諏訪や岡谷周辺にはウナギの名店がいくつもあり、関東風、関西風それぞれの店があります。

一日も早いコロナの収束が待たれます。

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