北信五岳の最高峰「妙高山」の麓に、静かにたたずむ「いもり池」。
周辺には遊歩道やビジターセンターが整備され、自然を学び満喫するスポットになっています。
今回は、妙高山を映し出す秋の「いもり池」を訪ねてみました。
大座法師池
ドライブのスタートは、長野市飯綱高原の「大座法師池」です。
今年の秋は暖かかったせいか、湖畔のキャンプサイトでは、のんびりと寛ぐ人たちの姿も多かったです。
ここから「飯縄」「黒姫」「妙高」の3つの火山の麓を巡って「いもり池」まで走ります。
ちょうどお昼時だったので、大座法師池のほとりにある、そば処「飯綱」で昼食にしました。
十割、粗挽きなどの中から、「田舎そば」を注文してみました。
最初に出された漬物とそば団子をつまみながら、バードラインを行き交う車と、その向こうの大座法師池を眺めながら待ちます。
十割でも粗挽きでもない「田舎そば」の特徴はよくわからなかったのですが、おいしい蕎麦でした。ちょっと天ぷらが付いてくるのもうれしいです。
3つの火山の麓を行く
ところで、今回麓を走った3つの火山は、形がよく似ていて、兄弟火山といった感じです。
いわゆる富士山型の裾野を広げた姿が、南北にきれいに3つ並んでいるのですが、年代的には南の「飯縄山」が最も古く、次が「黒姫山」、最後が「妙高山」という順番で活動をしてきた火山です。
3つとも火口丘や溶岩ドームがありますが、古い飯縄山は風化が進んでなだらかな姿になっており、もっとも新しい妙高山は、最後の噴火が数千年前と新しく、山頂付近には荒々しい岩肌も見えています。
妙高高原ビジターセンター
県境の「関川」を越えて新潟県に入ると、「いもり池」はすぐです。
県道399号線を進み、案内板に従って左折すると、妙高山を背景に「妙高高原ビジターセンター」の建物が見えてきます。
「妙高高原ビジターセンター」には、この地域の地質や地形、動植物などについて学べる展示施設があり、その他にもカフェや妙高山を眺める見晴らしの良い休憩テラスなどが設置されており、ノースフェイスの店舗も併設されていました。
それほど広くはないですが、まだ新しい施設で、展示内容にもちょっとした観察や体験などもあり、子どもにも楽しめるつくりになっています。
いもり池
「いもり池」の湖畔には舗装された遊歩道が巡っているので、気軽に散策ができます。
ビジターセンターを出て、湖畔の道を歩いてみました。
妙高山が、その姿を水面に映し出していました。
「いもり池」の遊歩道は一周584m。10分ほどで一回りできます。
いもり池という名前の由来は、イモリが多く住んでいたためだそうです。
秋の湖畔には、トンボがたくさん飛んでいました。近づいてもまったく逃げないどころか、平気で人の頭にとまったりもしています。
こんな案内板も立っていました。
そういえば、ここは「木曽義仲」が平家討伐のために京へ攻め上った道。いもり池の名付け親は義仲軍であったそうです。
さわやかな秋晴れで、屋外が気持ちいいので、湖畔のカフェも大盛況でした。
湖畔だけでなく、池を離れたところにも、植物園と遊歩道が広がっていました。
高原の秋を満喫しながら、ススキが伸びた湖畔を一周してきました。
10分程度で一周できるので、気軽に散策ができます。
ここにも、まもなく雪の季節がやってきます。