【龍ヶ窪】『名水百選』神秘と静寂の池を訪ねる新潟ドライブ

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【龍ヶ窪】『名水百選』神秘と静寂の池を訪ねる新潟ドライブ

コロナ禍の今は、人々が密集する人気観光地へ出かけるのはためらいがありますし、避けるべき行為だと思います。

しかし、そんな中でも「どこかへ出かけたい」という思いは少なからずあるので、最近は密になりにくいちょっと穴場な観光地を訪ねています。

今回は新潟県十日町市の隣、津南町にある名水百選に数えられている「龍ヶ窪」の様子を紹介します。

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名水龍ヶ窪

出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/water/meisui/)

『名水百選』というのがあるのですが、これは環境省が昭和60年に全国各地の湧水や河川の中から100ヵ所を選定したものです。(その後、平成になってからも、平成版の名水100選が選定されています)

我が国の「優れた水環境」を次の世代に受け継ぐため、環境保全に対する理解と協力を得るために選定されたということです。

しかし『名水百選』は選定から数十年が経過しているので、周辺の状況が変化している可能性があるとのことです。

「名水龍ヶ窪」は、ツーリングでこの近くを走った時にその存在を知ったのですが、どんなところなのか気になったので改めて訪ねてみました。

津南町を通る国道117号線から、南側の段丘を上がった所に広い田園地帯が開けています。いわゆるブランド米「魚沼産コシヒカリ」の産地です。

その一角に「名水龍ヶ窪」はあります。場所の説明はちょっと難しいので、ナビを頼りに行くのが一番です。

駐車場

名水竜ヶ窪の駐車場

入口には20台ほど駐められる舗装された駐車場があります。ここは有料で乗用車200円、バイク100円の駐車料金が必要です。駐車場にはトイレも設置されています。

名水龍ヶ窪へ

道は林の中へと進んでいきます。案内板が設置されており、道も舗装されているので迷うことはありません。

やがて林の中に小川が見えてきます。龍ヶ窪の池から流れ出した水が作った川です。

名水竜ヶ窪の採水
名水竜ヶ窪の採水

さらに進むと龍の頭の形をした採水場所があり、ペットボトルを持参して採水して行く人もいます。水は自由にもらえるようです。駐車場からの時間は1~2分の距離です。

採水場所のすぐ先の階段の手前に、池から水が流れ出す口があります。

豊かな水量の水が、とうとうと流れ出ています。

階段の上の広場に、龍ヶ窪に伝わる「竜神伝説」の説明板がありました。いくつもの伝説があるようです。

広場の先で、道は二手に分かれます。左は「龍ヶ窪神社」、右は「龍田宮」への遊歩道です。

まずは右手の遊歩道を進みます。

龍ヶ窪の池

「奥の龍神様」という案内板にそって、道は林の中へ入っていきます。

林の向こうに池が見えてきました。

名水竜ヶ窪

遊歩道から池の縁まで下りられる場所があったので、行ってみます。

池面は鏡のように木々を映し出し、深い緑色に輝いています。

名水竜ヶ窪

池の鮮やかな緑色に目を奪われます。林にはこの季節はそれほど緑はないのですが・・・。

どうやら池の中に生える水草が、水面に映る景色をいっそう緑に彩っているようです。

確かに神話が生まれそうな、神秘的な雰囲気を醸し出す独特な池の風景です。

龍田宮

名水竜ヶ窪

池に沿って遊歩道をさらに進んでいきます。

名水竜ヶ窪

小さな祠が見えてきました。池の一番奥に「龍田宮」が祀られていました。

名水竜ヶ窪

足元の石橋の下を、豊かな湧水が流れていきます。

名水竜ヶ窪

龍ヶ窪の池は、鏡のように美しく澄んで、伝説が多く生まれるのも頷ける神秘の表情を見せていました。

龍ヶ窪神社

池を一周する道はないようなので、先ほどの分岐まで戻り、今度は「龍ヶ窪神社」へ向かいます。

名水竜ヶ窪の水路
竜ヶ窪神社

池の端の小高い場所に「龍ヶ窪神社」は祀られていました。

龍ヶ窪神社のすぐ下にも、飲料水を採取する場所がありました。

名水竜ヶ窪
名水竜ヶ窪

池の入口に戻り、改めて池から流れ出す水の様子を見てみました。

透き通った美しい水が、豊かな水量でとうとうと流れ出していきます。地域の生活用水として、飲料水や農業用水に広く用いられているそうです。

単に名水と言うだけでなく、人々にとっての命の水、神からの恵みの水であることが感じられました。

池の周囲を散策するのに要した時間は、30分ほどでした。

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妙法育成牧場

「名水龍ヶ窪」から比較的近くに、以前、奥志賀林道をツーリングした際に訪れた「妙法育成牧場」という、すばらしい景観の広がる牧場があります。

今回再び訪ねてみました。

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妙法育成牧場
妙法育成牧場

段丘面をさらに登った平原に、広大な牧場が広がっています。

妙法育成牧場
妙法育成牧場

牧場脇の道を走りながら牛舎を覗くと、向こうからも牛が顔を出して見返してきます。

妙法育成牧場
妙法育成牧場

牛舎の上には、さらに広い牧草地が広がっています。

段丘の上にあるこの牧場の景色は、本当に「空が広い」ことを感じさせてくれます。

大地が織りなす様々な姿、そして景色を、十分楽しませてくれたドライブでした。