【安曇野ツーリング】アルプス展望光城山&林道城山線~長峰線

【安曇野】光城山と林道城山線~長峰線 北アルプス展望ドライブ

安曇野の西側に「北アルプス」の山々が聳えていますが、安曇野の東側に連なる低山はこの峰々を見渡す絶好の展望台になっています。

この山の上を林道が走っていますが、まさにアルプスの展望道路といった道です。

その林道が4月1日から開通になったので、安曇野の春を走りに行ってきました。

合わせて桜満開の「光城山」の様子を紹介します。

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春の安曇野

犀川堤防から見た春の北アルプス
犀川堤防から見た春の北アルプス

今年は春の訪れが早かったのですが、温暖化が進むと4月を待たずに桜の季節になるのが普通になるのかもしれません。4月の初めだというのに、標高550mほどの安曇野も、桜が満開です。

雪融けが始まった残雪が美しいアルプスの山並みを見ながら、春を満喫するべく安曇野を走りにやって来ました。

ちなみに、今回のツーリングも単独での行動、会話など他者との交流もなく、食事などでの飲食店の利用も控えています

コロナが再拡大している現状では、人との接触を極力避けるのが出かける際のマナーと言えると思います。

一人静かに、自然とその景観を楽しみたいと思います。

安曇野スイス村から見た春の常念岳
安曇野スイス村から見た常念岳
桜の下の道祖神
桜の下の道祖神
安曇野の桜も満開

林道は、雪融け後の整備をし、開通するのが夏以降になるところが多いのですが、今回走るこちらの林道は観光道路という面もあり、全行程舗装で春先の桜の季節から通れるようになっています。

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線を追記して掲載
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光城山

犀川から見た光城山
犀川から見た光城山

4月の初めから中頃にかけ、安曇野から東の方を見ると、山腹にピンクのラインがある山があります。この山が「光城山」です。

山の麓から山頂にかけて、一本のピンクの帯ができているのが以前から気になっていました。

登山道が桜の道になっている光城山
登山道が桜の道になっている光城山

光城山は、地域の皆さんの手で登山道に桜が植えられていて、桜並木の下を登るコースがあるようで、毎年春になるとたくさんのハイカーが訪れ賑わっているとのことです。

その桜が、遠くから見ると、このようにピンクの帯になって見えるというわけです。

光城山とは

光城山はその名の通り、山頂に城跡があり、今では山頂近くまで車で行ける道(林道城山線)も整備されています。

光城は戦国時代に作られた山城で、かつての城跡に、今は古峯神社が祀られています。

標高は912mで、安曇野からだと350mほどの高低差になります。

実はこの安曇野の東端の山地は、糸魚川静岡構造線という本州を2つに割った大断層に沿っていて、盆地から急激に聳え立つ様子は、いかにも断層崖といった感じがします。

今回は、「林道城山線」を走って光城山を訪れ、その後安曇野の東山の上を南北に走る「林道長峰線」を縦走します。

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林道城山線

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線を追記して掲載

この道は名前に「林道」と付いていますが、観光道路の色合いが強く、道はよく整備されていて全行程が舗装道路です。

「林道城山線」の入口は、安曇野市豊科田沢の国道19号線「田沢北」の信号から東の方向へ1kmもない所にあります。

入口には「光城山」「長峰山」方面への案内があるのですぐにわかります。

長野自動車道「安曇野IC」からは、10分ほどの距離です。

稜線上を走る林道

分岐から林道に入ると、石灰が撒かれていて道路が白くなっています。

野生イノシシの豚コレラウイルス感染防止のための処置であると看板が出ていました。

人も豚もウイルス対策が欠かせない時代であることを、こんな所でも改めて思わされます。

道は安曇野から見ると山の裏側にあり、稜線に出るまで展望はありません。

沿道に桜が咲いている道を、カーブを繰り返しながら高度を上げていきます。

路面の荒れもなく快適な道ですが、道幅が狭くすれ違いが難しい場所もあるので、対向車を見ながらゆっくり進みます。

稜線上に出ると道はなだらかになり、周囲の視界が広がってきます。

林道に入って10分ほどの走行で、光城山の山頂入口に到着しました。

ここに数台の車を駐めるスペースがあり、徒歩5分という表示がありますが、この先のさらに登った所にも駐車場があります。

駐車場の上に東屋のある平坦なピークがあるので行ってみます。

最近樹木が伐採されたようで、アルプス方面の視界が開けています。

雲が多くなってしまいましたが、広くアルプスの稜線を見渡すことができるようになっていて、常念岳が正面に見えます。

こちらの東屋は、自由に使える休憩所になっていました。

ここは「北廻りコース」の下山口にもなっているようです。

まだ整備したばかりのような感じで、広くなだらかな遊歩道が坂の遥か下まで続いていました。

光城山本郭(山頂)

光城山の山頂へ向かいます。こちらも舗装されていますが、車は入れないようになっています。

山頂のすぐ下にトイレがありました。

古峯神社

山頂(本郭)には「古峯神社」が祀られています。

本郭の展望台

こちらにも、コロナ対策を呼びかける看板が立っていました。

道の脇にある三角点の標石を見ながら、二の郭へ行ってみます。

光城山二の郭

本郭から南西側に一段下がったところに「二の郭」があります。

こちらにも自由に使える休憩所がありました。

木々の間から北アルプスが一望でき、ベンチも置かれた展望台になっています。

麓から見た桜でピンクに染まった登山道は、この「二の郭」に登ってきます。

上から見下ろすと、遥か下までずっと桜並木が続いていました。

山頂周辺の桜はまだ咲き始めで、満開はもう少し先のようです。二の郭周辺も一面の桜の林で、お花見の季節には賑わう場所だと思います。

しかし今年は、コロナ対策のために、大人数・長時間の宴会の自粛を呼びかける看板が立っていました。

休憩所の裏にもトイレがあります。

本郭に戻り、駐車場へ下っていきます。

アルプス上空の雲が厚くなってきて、ちょっと残念です。

車に戻り、さらに林道を北上します。

この道沿いには、食事や入浴のできる施設もあるようで、案内板も出ていました。

稜線に沿った林道は大きなアップダウンはなく、のんびりと進みます。

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林道長峰線

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線を追記して掲載

しばらく行くと分岐があり、「林道長峰線」の看板が見えてきました。ここから長峰線に入ります。

右へ分かれていく道は細くダートのようでした。

矢の沢・清水方面への分岐を過ぎると、左側に「天平の森」という施設があらわれます。

こちらでは食事や入浴の他、バーベキューやオートキャンプもできるようですが、この日は定休日でした。

さらに進むと、「長峰山」山頂への分岐に出ます。

長峰山山頂も展望台になっているようですが、アルプスが雲に覆われてきたので、今回はバスして先に進みました。

林道情報の看板が出ていて「通行止」となっていますが、行けそうな様子なので、だめなら引き返すつもりで先へ進みます。

このあたりから、道は稜線の西側を通るようになり、アルプス方向の展望が開けてきます。

後立山連峰に向かって走って行きます。

稜線の東側を通って長峰山へ行くダートの道もあるのですが、「遊歩道」という案内が出ていて、車両で走れるかは不明です。

道の途中にある東屋も遊歩道に付随したもので、ハイカーのために用意されているようでした。

稜線からの下り道を下りてくると、再び林道長峰線の看板があり終点が近いようです。

ここまで特に問題なく通行することができました。道路に問題はなく、「通行止」の表示は樹木の伐採や道路の整備などの作業のためのものだと思われます。

最後の下りを走っていると、また道が白くなってきました。こちらの入口でも石灰を撒いてイノシシのウイルス対策をしていました。

麓の明科に下りると、沿道の桜が満開でした。

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道路情報

今回、林道を走るのが午後になってしまいましたが、走るなら午前中をおすすめします。アルプスの山並みに日が当たり、鮮やかなアルプスの景色が見られます。

午後だと日が西に傾き逆光になるため、景色の見栄えは今ひとつになります。

道は全行程舗装で走りやすく、きれいに整備されていました。樹木の伐採も進んでいて、展望を意識した整備が進んでいるように感じました。

ドライブだけなら30分もあれば走り抜けてしまう距離なので、光城山や長峰山に寄って、散策や展望などを合わせて楽しむのがおすすめです。

途中に、トイレは光城山に2カ所ありました。(長峰山は未確認)

また、途中にある施設「天平の森」で、食事と入浴が可能です。(火曜定休)
しかし、それ以外は店舗も自販機もありません。

コロナ対策を行い、密を避けてドライブを楽しみましょう。

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