【ぶどう峠】2022通行止め解除県道124号上野小海線を走る

【ぶどう峠】2022通行止め解除県道124号上野小海線を走る

2019年の台風19号による災害で、関東と長野を結ぶ峠道の多くが、長い間通行止めになっていました。

しかしこの夏、「ぶどう峠」を越える「県道124号上野小海線」の通行止めが解除されたので、走りに行ってみました。

今回は、2022年夏に復旧した、県道124号線上野小海線の様子です。

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ぶどう峠とは

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線等追記して掲載

ぶどう峠は、群馬県上野村と長野県北相木村の間にある峠で、県道124号線上野小海線が通っています。

関東と信州を隔てる山々の、けっこう山深い場所にあるこの峠道は、最高地点の標高が1,510mで、冬期間は雪のため通行止めになります。

2019年の台風19号による災害で、ぶどう峠や十石峠など、この周辺の山岳道路は大きな被害を受け、多くの道が通行止めになっていました。

しかし、長く続いた復旧工事が終わり、3年ぶりに全線開通となりました。

なぜ「ひらがな」?

以前から不思議に思っていたのが、この峠の名前です。

この峠道は、大正時代に陸軍の演習が行われた時に新しく開かれたそうで、それほど古い歴史があるわけではないようです。

名前の由来は、近くにある「ぶどう岳」(標高1,622m)とのことですが、「ぶどう峠」と聞くと、漢字で書くと「葡萄峠」なのかと思ってしまいますが、果物のぶどうとは関係はなく、どうやら「武道峠」と書くようです。

「武道」とは、信州(長野県)と武州(埼玉県)を結ぶ道という意味なのかなと想像するのですが、不思議なのは、この峠はどこを見ても「平仮名」で表記されている点です。

地図の表記や峠の石碑なども、すべて平仮名の「ぶどう峠」になっていて、なぜわざわざ平仮名なのか調べてみましたが、分かりませんでした。

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群馬県側からスタート

川の駅 上野

今回は群馬県側から走ります。平野部から峠までのアプローチはけっこう長いので、上野村の「川の駅上野」をスタート地点とします。

上野村ふれあい館
水槽を泳ぐ鮎

「川の駅」と言うだけあって、上野村ふれあい館の前には、たくさんの鮎が泳ぐ水槽が置かれていて、鮎の塩焼きが名物のようでした。

川の駅上野のすぐ先に、国道299号線と県道124号線の分岐があり、ぶどう峠方面へ進みます。

県道124号上野小海線

林道矢弓沢線入口

走り出すとすぐに「林道矢弓沢線」への入口がありますが、林道矢弓沢線は「十石峠」へ続く道で、距離的には国道299号線を行くより近道です。

群馬県上野村というと「御巣鷹の尾根」を思い出す人も多いと思いますが、道の途中には「御巣鷹の尾根」方面への案内が出てきます。

浜平温泉しおじの湯

行く手に大きな建物が見えてくると、これが「浜平温泉しおじの湯」です。

上野ダム方面への分岐

左へ行くと「しおじの湯」があり、その先に上野ダムや御巣鷹の尾根があります。

ぶどう峠方面へ直進します。

山道の入ってからも、比較的広い道が続いています。

このあたりは釣り場になっているようで、沿道には釣りに関する掲示板が頻繁に現れます。

川沿いを離れて登り坂が始まると、すぐにゲートがあらわれ「中ノ沢林道」との分岐があります。

中ノ沢林道はゲートが閉じられていましたが、釣り人のものでしょうか、県外ナンバーの車が一台駐車していました。

ぶどう峠

山道になると道幅は多少狭くなりますが、比較的走りやすい道が続いています。

ところどころ真新しいガードレールや路面があらわれ、復旧工事が終了したばかりであることを感じさせます。

真新しい路面とガードレール

復旧工事がされたばかりの真新しい箇所はたくさんあり、かなりの箇所が崩落していたことをうかがわせます。

ぶどう峠林道ゲート

途中に「ぶどう峠林道」という標識のあるゲートがありましたが、地図にもなく廃道状態と思われます。

ずっと樹林の中の道でしたが、周囲が開けてくると、小さなお堂があらわれました。

ここは御巣鷹山を望む展望台だそうで、日航機事故の慰霊のお堂のようです。

しかし、この日は霧がたちこめ、視界はまったくありませんでした。

お堂を過ぎると、間もなく県境の表示板と共にゲートがあらわれ、「ぶどう峠」に到着します。

標高1500mの峠には群馬側から霧が上がってきて、周囲の展望はありませんでした。

峠の長野県側にはお地蔵様が安置されていて、その傍らに峠を示す石碑が立っています。表記は「ぶどう峠」です。

ここまでの峠道には特に難所もなく、川の駅上野から40分ほどのドライブでした。

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長野県側へ下る

長野県側も比較的道は広めで、走りやすい道が続いています。

下り始めて10分足らずで「長者の森」への入口がありました。

「長者の森」は北相木村が運営するアウトドア体験施設で、長野県側は傾斜がなだらかなので、峠のすぐ近くまで開発が進んでいる感じです。

加和志湖

下り始めると、それほど時間がかからずに集落があらわれますが、ここから国道141号が通る小海の市街まではけっこう長いです。

沿道には、レタスなどの高原野菜の畑が広がっています。

南相木、川上方面への分岐

大弛峠や、三国峠(2022年8月現在、埼玉県側の通り抜け不可)へ向かう場合は、途中の分岐で、南相木・川上方面へ向かいます。

国道141号線に合流

直進すると、小海町で国道141号線に合流して、峠越えは終了です。

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終わりに

今回は雲の多い日だったので、展望はほとんどなかったのですが、道は走りやすく、復旧したばかりということもあり、よく整備されていました。

すぐ近くに国道299号線があり、こちらも「十石峠」を越えて長野県へ続いていますが、道路としては「ぶどう峠」の方が走りやすいので、運転に不慣れな方は、こちらのルートを選んだ方がよいかもしれません。

長野へ抜ける際に、国道であったり、佐久の街に近い所に下りてきたりするので、「十石峠越え」を選ぶ人が多いと思うのですが、299号線はすれ違いが難しい部分も多いので、道としてはぶどう峠越えの方が走りやすい印象です。

景観的な見所はあまりありませんが、ちょっと変わったルートで長野へ行きたいときに走ってみるのもよいと思います。

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