今回は、初めての人が「とりあえずソロ焚き火をやってみよう」という場合、費用をかけずに最小限の用具で体験する具体例を見ていきます。
何事もそうですが、ソロにこだわらないのなら、よく知る人に教わるのが一番です。
しかしコロナ禍の今、人との接触は避けたいところですし、また誰かに教えてもらわずに一から己の力だけでやりたい、といった人もいると思うので、そういった方に向けた内容です。
準備品
専門メーカーのキャンプ用品はけっこう高価なので、焚き火が自分に向いているか、この先趣味として楽しんでいけるか、まだ未知数のうちから道具に費用をかけるのは、ちょっと待った方がよいのではないかと思います。
「形から入る」という人には止めませんが、機能的にそこまで大きな差はないので、まずは安価なものを選んでみましょう。
考慮した点
用具の準備で考慮した点ですが、今回は低予算を最優先として、今後のソロ活動で使用する場合も視野に入れながら、以下のような点を考えて準備しました。
コンパクト
移動して行うキャンプの道具に、コンパクトさは欠かせません。ソロ焚き火に必要にして最小限のものを選びます。
風対策
実際に焚き火を行う時、晴れていても風がある場合が多いです。
多少の風でも慣れないうちは火おこしが難しいことがあり、点火後も火の扱いに苦労したりします。
風対策は必要不可欠なので、今回は風に強い製品を選びました。
100円ショップで探す
小道具類も手軽に手に入る安価なものを選んでいます。
最近の100円ショップはアウトドアに力を入れているようで、様々な用具が110円で手に入ります。ありがたい時代になりました。
なお、「見栄え」の部分はあまり考慮していません。ソロですので、それなりに楽しめることが最優先です。
焚き火台
直火禁止のキャンプ場は多いですし、調理のためには焚き火台が必要なので、まずは焚き火台を手に入れます。
ネットでこちらを入手しました。同様のものが様々なメーカーからも出ています。

「焚き火」だけが目的なら別の選択もあるとは思うのですが、とりあえず最初に1台だけ入手する焚き火台であれば、このタイプがよいのではないかと思います。
サイズはB6と小さいですが、周囲を鉄板で覆うタイプのため風に強く、すぐに調理にも使える便利なものです。
周りを囲む壁があるので、多少の風があっても着火しやすく、上に乗せる網(五徳)が最初からセットになっているので、すぐに調理ができるという便利さがあります。

収納もコンパクトで、折りたたむとB6サイズで厚さも数センチになり袋に収まってしまいます。
何より安いのが魅力で、価格は某通販で1600円でした。値段は倍くらいになりますが、ホームセンターなどでも同様のものが売っています。
ままごとのようなかわいいサイズ感ですが、焚き火もできれば調理もできる優れものです。
焚き火シート
また焚き火台の下を火や熱から守るために「焚き火シート」も必要です。

素材は燃えにくいガラス繊維などでできていて、各メーカーから様々なサイズのものが出ています。こちらは焚き火台に合わせた小さめのサイズで1099円でした。
また、合わせて100円ショップなどで手に入る大きめの金属トレーなどを下に置くと、灰などの後片付けも楽になります。
イスとテーブル
これはなくても焚き火はできますが、最近は安価なものがあるので、できれば用意しておくと便利です。
アルミテーブル

調理などを行う時にほしいもので、アルミ製だと熱にも強いので、焚き火台を乗せて使うこともできます。
サイズも様々ですが、折りたたむととてもコンパクトになるので、多少余裕のあるサイズがよいと思います。
これも通販で1630円で購入しました。
イスとテーブル

最近、ダイソーから折りたたみ式のものが550円で発売されたので、今回使ってみました。多くは望めませんが、この価格なら十分だと思います。
テーブルも布製なので、とりあえず地面ではないところに物を置きたい場合には便利ですが、安定しないので調理などには使えません。
小物類

小物類の多くは、100円ショップで調達できます。
最近はワークマンや各100円ショップがアウトドア用品に力を入れており、小物類の多くはこれらの店へ行けばたいてい揃います。
手袋
焚き火関係の物品は、火を燃やすと熱くなっているので、素手で触ることができません。そのため、耐火用の手袋が必需品です。
軍手では焚き火は扱えないので、専用のものを用意します。
いろいろな製品がありますが、ワークマンのものが安価で手に入れやすいです。
ワークグローブ[WG-800](レザーグローブ)795円

ライター
火を付ける道具も必需品ですが、火おこしにこだわりがなければ、普通にライターを使用します。
100円ショップの製品で十分で、風に強いターボ式のものが便利です。110円。
薪・着火剤
薪は現地で調達することが多いですが、購入した場合でもだいたい数百円です。
薪にそのまま火を付けることは難しいので、焚きつけになるものが必要です。火おこしに自信のある方は必要ありませんが、初心者の方は「着火剤」を使用するのが便利です。これも100円程度で手に入ります。
その他の小物
その他にも、
・火ばさみ(火が付いた薪を扱う)
・火吹き棒(火に勢いを増す)
なども用意しておきます。これも100円ショップの物で十分です。
これらの用具は、大きめの段ボール箱が一つあればすべて入るので、そのまま車から焚き火場所まで運んでいきました。
焚き火を始めよう
コロナ禍という状況や、冬場はやっていないキャンプ場が多いため、営業を休んでいるキャンプ場もありましたが、この春から順次再開している所が多くなってきました。
今回焚き火を行った場所は、公共のデイキャンプ場で費用は無料でした。
宿泊なしでとりあえず昼間の焚き火だけという場合は、公共のキャンプ場を探すと無料の所がけっこうあります。使用料があっても数百円など安価なところが多いです。
公共施設ではないキャンプ場では、利用料はそれなりの金額がかかりますが、設備が整いサービスも様々なことに対応しているので、便利さは段違いによいところが多いです。
夜に焚き火をやりたい場合は、宿泊ができ、焚き火OKのキャンプ場を探しますが、宿泊料も必要なので費用はデイキャンプの数倍になります。
なお、コロナ禍の現状では県外への遠出などしにくい状況にあるので、当面は近くのキャンプ場や焚き火が禁止されていない河川敷などを探すのがよいと思います。
今回は低予算体験版ということで、「昼間の焚き火とお手軽キャンプ飯づくり」です。
焚き火台の準備
焚き火台をセットする場合、まず下に焚き火シートを敷いて、地面(芝生面)を直接熱で焼いてしまわないように保護します。これは灰が散らかるのも防ぎます。
そして風の向きを見て、焚き火台をどちら向きにするかを決めます。
できれば「風上」に座って火を扱いたいのですが、周囲の景観との兼ね合いもあります。せっかくのよい景色に背を向けて焚き火をするのではちょっと残念です。
しかし、終始風下になる場所だと煙くてやりきれないので、状況をみて臨機応変に対処します。
そして、ぐらつきがないように安定させて設置します。

写真のように、使う道具によって置き方は様々ですが、今回は全部使って右下のように設置しました。
火おこし
基本は、火の付きやすいものから順に火を大きくしていきます。最初は乾いた葉っぱなどに火を付け、だんだん細い枝から太い枝へと火を移していきます。
しかし、着火剤を使えば、これを種にして一気に焚き火を燃やすことができます。
今回は焚き火台が小さいので、薪も本来焚きつけ用の細いものを使用していますが、これでも火を燃やす楽しみは十分得られます。
ただし燃え尽きるのも早いので、焚き火だけならよいですが、調理をするなら炭なども用意した方がよいと思います。

調理
焚き火をしたなら、この火を使って料理を作るのも楽しみのひとつです。
調理用具も、安くすぐに手に入る最小限のものを準備しました。
調理用具

①グリルパン16cm ニトリで814円
これはニトリで購入しましたが、同様のものが各メーカーからも出ています。スキレットや鉄板は使い始めの処理(シーズニング)など面倒なことが多いので、今回はこのグリルパンを使用します。
すぐに使い始められる便利さに加え、安価で手に入れやすく、性能的にも十分です。
サイズ的にも今回の焚き火台にぴったりです。

同価格で、より扱いが簡単な二層鋼のグリルパンもありますが、今回は蓄熱性を考慮して鉄製のこちらを選びました。
また厚めの「鉄板」などは見栄えがしますが、使い始めの処理が必要なので、次のステップに進んでから用意しても遅くないと思います。
グリルパンなら、鉄板と同様に焼き肉などの焼物ができるほかに、多少汁気のあるものも調理することが可能なので、様々な料理に対応できます。
その他、小物類は100円ショップで購入しました。
今回作ったもの
今回はグリルパンと焼き網だけなので、基本的に焼く、炒める料理のみです。普段料理はやらない人でもできる、簡単メニューです。
焼き肉&焼きうどん

グリルパンを温めたらオリーブオイルを入れ、まず肉を焼きます。
ネット上では鉄板で焼く厚切り肉の画像が人気ですが、見栄えを気にしなければ、あまり厚切りではない肉を、サッと焼いて食べるのが手軽でおいしいと思います。

続いて野菜を炒め、自然解凍したうどんを投入します。グリルパンが小さめなので、半麺で調理です。
今回は、肉も野菜も塩とスパイスのみでの味付け。食材の準備と共に調味料もお忘れなく。
焼き鳥

続いて、焼き網をセットして焼き鳥を焼きます。味付けは塩、こしょう、七味などをお好みで。
シンプルに焼くだけの超簡単メニューなので、焚き火と共に何か食べたいのであれば、とりあえず焼き網や串を準備して、焼き鳥とかマシュマロなど焼き物を用意すればよいと思います。
スープ&コーヒー
こちらは、別に用意したカップに固形燃料を使うミニストーブでお湯を沸かすだけなので今回はパスです。(カップ、ミニストーブ、固形燃料ともに100円ショップでそろいます)
後片付け
今回の焚き火場所は無料の公共施設なので、片付けはすべて自分でやる必要がありました。燃えかすもすべて持ち帰っての処分になります。
できるだけしっかり燃やしてすべて灰にし、冷めたら空気を遮断するように袋に詰めて密閉し、持ち帰ります。
焚き火台の下にトレーを置いたので、灰が散らかることがなく片付けはとても簡単に済みました。
使用者のマナーが悪いために使用禁止になってしまった場所も実際にあるので、後片付けはしっかりと行いたいものです。
おわりに

コロナ禍の今、一人でのレジャーが見直されています。
興味があるなら、とりあえず火を燃やし、ソロ焚き火を体験してみるとよいと思います。体験の中から自分がめざすスタイルが見つけられるでしょう。
やり方は自分次第、ソロキャンプであれば自分の思い通りにできることが最大の魅力です。
今回用具にかかった費用は、小物類など含めても8千円ほどです。
これくらいなら、とりあえずやってみようかなと思える金額かと思います。意外と遊べるので、揃えておくとそれなりに楽しめると思います。
【準備品費用合計】
焚き火台1600円
焚き火シート1099円
金属トレー220円
アルミテーブル1630円
手袋795円
ダイソーテーブル550円
ダイソーイス550円
ライター110円
プラテーブル110円
火ばさみ110円
火吹き棒110円
着火剤110円
グリルパン814円
トング110円
紙皿110円
ナイフ110円
まな板110円
焼き網110円
薪&炭(予算外 現地で調達だとノコギリなどが必要な場合あり)

