登山やハイキングに出かける時、飲料水として何を用意してもっていきますか?
水分補給は大切ですし、休憩の時間に体を潤すものなので、だれもが自分の好みのものを用意すると思います。
スポーツドリンクやお茶などを準備する人が多いと思いますが、今回は危機管理の面から登山における「水」について考えてみたいと思います。
山へ持参する飲料水は?

行動中の水分補給として持参するなら、「スポーツドリンク」などが栄養的にも適しており、これを中心に準備する人が多いと思います。
また、「お茶」の清涼感は体をすっきりとさせ、疲労回復にも役立つので、これも欠かせない存在です。
こうした飲料水は、登山では大変重要な、と言うより、なくてはならない不可欠な食料です。
しかし、いわゆる普通の「水」はどうでしょうか。
純粋な「水」を持っていく人は、山頂でコーヒーを沸かしたり昼食を調理をしたりといった、何かを作るための材料として持っていくのがほとんどでしょう。
準備する種類と量

テント泊などの場合は、テントサイトや山小屋で確保できるので、「水」を持参する必要がない場合があります。
また、日帰り登山では、水分やミネラルの補給を目的とした機能性の飲料を用意することが多いので、いわゆる「水」を持っていく人はほとんどいないと思います。
私の場合、日帰り登山の飲料水は、スポーツドリンクとお茶を取り混ぜて500mlのペットボトル数本で持参します。
全体の必要量が2リットルだと思えば、行動中の水分補給にスポーツドリンクを2本と、食事の時などのためにお茶を1本、といった感じです。
そしてもう1本は、いつも『水』を持っていくようにしています。
なぜ「水」なのでしょうか?
危機管理を考えた飲料水

山の中にはいつも潜在的な危険があり、いつどんな怪我を負うかわかりません。
怪我をしても、すぐに病院に行けるわけではないので、とりあえず自分たちで応急処置をしなくてはなりません。
だから、ほとんどの方が絆創膏などの簡単な医療品を持参すると思います。
しかし、実際に処置をする場合、絆創膏を貼るだけでとりあえずOKという場面ばかりではありません。
怪我の種類にもよりますが、たとえば「転んで擦り剥いた」といった場合、傷口に土が付いていることも少なくありません。
こんな時にそのまま絆創膏を貼るわけにはいかないので、まずは傷口を洗うことになるのですが、その時に、スポーツドリンクやお茶しか持っていないと、これで「傷を洗う」ということになります。
飲料水なので問題はないのですが、べたついたり滲みたりして、できれば真水で洗いたいところです。
そんなの時のために、「水」が1本あると安心です。
何を基準に選ぶか

私は500mlのペットボトルを持参しますが、基本的にこれを行動中に飲むことはなく、飲料水としてはあくまでも予備です。
水のペットボトルにもいろいろな種類があるのですが、どれでもよいと言うことではなく、ある基準をもって選んでいます。
角張っている形のもの
どんな場所で水を取り出さなくてはならない状況になるかわかりませんが、そこが急斜面の岩場であったりすると、物を置いておくのも難しい場合があります。
ペットボトルの多くは円筒状の丸い形の物が多いのですが、これは縦に置くのが難しいからといって横倒しで置いておくと、転がって行ってしまう危険があります。
一時的に置いておく大事な水を、転がり落ちて失うことは避けなければなりません。こうした場面で、四角柱に近い形のボトルは転がりにくく、どんな場所でも置いておくことが容易です。
わざわざ用意するものなので、こうした点も配慮したいものです。
固めの素材のもの
潰してしまうと小さくなる軟らかい素材のボトルもありますが、「持ち帰るゴミ」という観点では、体積は小さくなったとしても重量には変わりはありません。
「ザックの容量に余裕がない」という訳ではないのであれば、不要になっても体積は変わりませんが、固めのボトルを持参した方がよいと思います。
いざというとき、水が補充できれば水筒の代わりにもなるし、緊急時には工夫次第でいろいろ使えることがあるように思います。特に困らなければ、潰さずそのままで持ち歩くのがよいと考えています。
おすすめは
こうしたことを考え合わせ、実際に私が多用しているのは、カインズの「天然水 バナジウム120」というミネラルウォーターです。

ボトルは角の取れた四角柱で、クリアで適度な固さがある材質です。
斜面に置いておいても転がることがなく、多少のことでは潰れない固さがあるので安心感があります。
水色を基調とした外見は見た目がすっきりとして美しく、また中身は富士山麓で採取したバナジウム水ということで、どのように体にいいのかよくわかりませんが、軟水が多いミネラルウォーターの中では、シャープな飲み応えがある感じがします。
値段も一本数十円と安く手頃なので、箱で買い置きしていたりします。
おわりに

事故がおこらなければどうでもよいことで終わるのですが、こうした危機管理は、できるなら考えておいた方がよいことだと思います。
アウトドアは危険と隣り合わせの場面もありますが、安全に楽しんでこそのものなので、できる範囲で危機管理の意識をもっていたいものだと思っています。

