千葉県の森田健作知事が引退します。
森田健作さんは3期12年にわたり千葉県知事を務め、それ以前にも衆参両院の議員経験がある政治家ですが、かつて昭和の一時期に絶大な人気を誇り、のちに「青春の巨匠」と呼ばれた青春ドラマのスターでした。
俳優になる前は外交官志望だったとのことで、タレント活動をしながらも早くから政治への関心は高かったのでしょう。
青春の巨匠

森田健作といえば、剣道着に竹刀を携えた姿がトレードマークです。
テレビドラマ「俺は男だ!」の主役として演じた役のイメージが、そのまま彼の代名詞になっています。
剣道同好会を立ち上げた森田演じる小林と、何かと対立するバトン部のキャプテン吉川とのやりとりは、「きみゃー きみゃー 吉川君!」(「きみゃー」は「君は」の意味。念のため)と、その語り口がモノマネのネタにされるほどよく知られた存在でした。
そして同時に、「歌手」としても活動をしていました。
ドラマの主題歌と挿入歌

歌手として有名なのは、やはり「俺は男だ!」の主題歌である「さらば涙と言おう」でしょう。
そして同ドラマの挿入歌である「友達よ泣くんじゃない」は自身最大のヒット曲になりました。
歌に関してはうまいといわれる歌手ではないかも知れませんが、昭和歌謡の名手たちによる哀愁のあるメロディーと、稀代の作詞家 阿久悠の歌詞が、若者へのメッセージとして森田のキャラクターにマッチしていました。
これらの楽曲はそれなりに有名ですが、今回取り上げたのはこの2曲に比べるとあまり知られてはいない「青春に悔いはないか」です。
青春に悔いはないか

「俺は男だ!」に続く、同じようなコンセプトのドラマ「おこれ!男だ」の主題歌が「青春に悔いはないか」なのですが、こちらも詞は阿久悠、そして曲は森田公一が担当しています。
まさに、タイトルそのままの歌詞です。
「この短い春の日に 何をやればいいのか」
という自問から始まる歌詞は、逆に新鮮なくらい青春ソングの王道中の王道です。
今どきの曲に比べるとシンプルな楽曲ですが、ハーモニカの響きを効果的に使い、イントロや間奏を哀愁たっぷりに聴かせてくれます。
曲の世界観は上記の他の曲たちと変わりませんが、今の自分自身に
「悔いはないかい 燃えたかい」
と問いかけるストレートな歌詞が、心に響きます。
タイトルの通りの、時代が移っても永遠に変わらないテーマだと思うので、ちょっと気持ちが停滞気味だと思ったら、聴いてみてはいかがでしょうか。


