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【醤油と映画村とギリシャ風車】自家用車でオリーブの島を巡ってみた小豆島1日目

小豆島 ギリシャ風車

穏やかな海に囲まれ、少しの南国気分と歴史を感じさせる島「小豆島」。

そんな瀬戸内海に浮かぶ離島へ、自家用車でフェリーに乗ってやってきました。

今回は、小豆島を巡った2日間の、1日目の様子から紹介します。

国土地理院地理院地図より引用 地理院タイルに赤線等追記して掲載
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花崗岩の島

福田海岸より福田港を望む

福田港に着いた後は、小豆島の南側へ向かって走り出しました。小豆島の主な観光地は、島の南側に集まっています。

海沿いを走る道は、周囲に島々が点在する景色が広がり、山側には岩山が累々と聳える様子が迫ってきます。

天気がよければ明石大橋と鳴門大橋が見えます

小豆島は、昔から石材の産地として知られ、島内では花崗岩の露頭があちこちに見られます。

大坂城築城残石 八人石

この道沿いにも、かつての「石切り場」の跡が何ヶ所かあります。島内を走っていると、あちこちで石切り場の跡や、現在も稼働している採石場が見られます。

南風台
南風台から見た城ヶ島

途中にある「南風台」には、「エンジェルロード」と同じように、干潮になると近くの島まで海中に道が現れるそうで、「希望の道」と名付けらています。

拇指岳を望む

道からは拇指岳の岩峰がよく見えました。ここにはロッククライマーも訪れるそうです。

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醤油の島

島の南側まで来ると、平坦な市街地が広がっていました。

小豆島には2つの町があるのですが、東側にある「小豆島町」の中心部にやってきました。

この周辺は「醤油づくり」が盛んで、たくさんの醸造所があります。

ヤマロク醤油

まずは近年有名な「ヤマロク醤油」へ行ってみました。

やまろく茶屋と大きな木樽

こちらでは、伝統的な製法の「もろみ蔵」を見学させてもらえます。(無料)

もろみ蔵の見学へ

スタッフの方から「見学ですか?」と声をかけてもらったので、お願いすると奥へ進み、うす暗い蔵の中へ案内していただきました。マスクはしていましたが、特に準備はなくそのままで大丈夫でした。

蔵の中には発酵のにおいが漂い、周囲には大きな「木樽」が並んでいます。

木樽の表面はボロボロになっていますが、これも醤油を造る菌の働きによるもので、この蔵全体に醸造に関わる菌たちが住み着いているそうです。

2階に上がると「もろみ」の様子が見渡せます。熟成の期間によって、それぞれの樽が違った表情をしています。

こちらは明治初期の建物で、国の登録有形文化財にも指定されているとのこと。この蔵を守り維持していくことだけでも大変なことだと思います。

見学の後は、醤油の「味見」もさせていただきました。5種類の醤油を少しずつ味わいましたが、それぞれの特徴がわかります。

小さな瓶のものがたくさん用意されているので、いろいろな種類を購入してきました。お土産にもちょうどよい感じです。

向かいには、「やまろく茶屋」があり、こちらでは醤油をかけたアイスクリームや、しょうゆぷりんなどがいただけます。

マルキン醤油

南へ向かう途中にも「マルキン醤油」があるので、こちらにも立ち寄ってみました。

駐車場前の売店には、たくさんのお客さんが訪れていました。「しょうゆソフト」が人気のようです。

「マルキン記念館」にも入ってみました。(入館料:大人500円 醤油や売店のクーポンがついてきます)

館内には、醤油づくりの様子や歴史などが展示されています。時間が合えば「もろみしぼり体験」もできるようです。

横山隆一画のマンガ広告

かつては全国へ出荷する醤油の一大産地であったことが伺える資料館です。

木造の古い建物が並ぶ外観も、往時を偲ばせます。

その他にも、本当にたくさんの醸造所があり、小豆島に醤油のイメージがあまりなかったので勉強になりました。

しょうゆソフト
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二十四の瞳

続いて、さらに南にある「二十四の瞳映画村」を訪ねました。

内海湾に沿って、半島の先端へ向けて走ります。

内海湾をはさんだ対岸までは1kmほどで、オリーブの丘やギリシャ風車などもよく見えます。

こちらは、地元出身の小説家 壺井栄の 「二十四の瞳」が映画化された時のオープンセットをもとに作られたテーマパークで、昭和初期の建物が並び、瀬戸内海を背景にちょっと懐かしさのある景観が広がっています。(入場料:850円~1000円 時期によって変動)

古い家並みをぬけると、小島の浮かぶ瀬戸内海の景色が広がります。

海辺に建つ、古い分校へ行ってみました。

校舎の中に入ってみます。

知らないはずなのになぜか懐かしい・・

教室の中には、映画撮影時の機材も当時のままに残されていました。

窓の外には、青く広がる瀬戸内の海・・・

「二十四の瞳」の原作には小豆島という名は出てこないのですが、この作品の世界は、穏やかで美しい風景に囲まれた瀬戸内ならではと思います。

キネマの庵
cafeシネマ倶楽部の給食セット

場内にある「キネマの庵」は映画各社の歴史資料などが展示され、併設のカフェでは昔懐かしい給食セットをいただくこともできます。

対岸への渡し船もあります

他にも場内には「壺井栄文学館」などの施設もあり、映画と文学に親しむ心安らぐテーマパークでした。

なお、映画村のすぐ近くには、実在した旧苗羽小学校田浦分校(旧田浦尋常小学校)も保存、公開されています。

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オリーブの丘

映画村の後は西へ向かって走り、陽が傾いてきた頃に「オリーブ公園」へやってきました。

個人的には、小豆島といえば一番は「オリーブ」というイメージです。島内には至る所にオリーブが植えられていてあちこちで目にしましたが、こちらはあたり一面にオリーブ畑が広がっています。

道の駅にはたくさんのほうきが・・・

「道の駅小豆島オリーブ公園」の駐車場に車を駐車して、「ギリシャ風車」へ行ってみました。

道の駅には「ほうき」がたくさん用意されていて、無料で借りることができます。1本お借りしてギリシャ風車へ向かいます。

道の駅からギリシャ風車までは、歩いて5分ほどです。

オリーブ色のポスト

海の見える道をオリーブ畑の中へ入っていくと、「ギリシャ風車」が見えてきます。

美しい海と、オリーブ畑に風車・・・ 気分は地中海です。

おなじみのほうきにまたがり空を飛ぶ?写真も撮ってみました。

夕刻のギリシャ風車は人も少なくなっていたので、この時間帯は意外におすすめかもしれません。

展望台

オリーブ畑の中に続く「オリーブの路」を登って、上にある「展望台」までやってきました。

誰もいない展望台から、一面のオリーブとギリシャ風車を見下ろします。夕日に照られた瀬戸内の海が美しいです。

帰りは海を眺めながら、オリーブ畑の中を道の駅へと下っていきました。

夕暮れが近づき1日目はここまで。天候に恵まれ、「美しい小豆島」を存分に楽しんだ1日でした。