【日昌亭】上田のソウルフード「あんかけ焼きそば」を食べてみた

【日昌亭】上田のソウルフード「あんかけ焼きそば」を食べてみた2

信州上田の「あんかけ焼きそば」は、地元のソウルフードだそうです。

いろいろなメディアでも紹介されているようですが、その元祖と言われる店を訪ねてみました。

今回は、長野県上田市のご当地グルメ「あんかけ焼きそば」についてのレポートです。

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上田のあんかけ焼きそば

上田の「あんかけ焼きそば」について調べてみると、そのルーツは、当初横浜で働いていた創業者が「信州で店を出したい」と移住し、大正13年に長野市に開いた「福昇亭」が始まりだそうで、その後子ども達によって上田市に「日昌亭」「福昇亭」が開店し、上田にも「あんかけ焼きそば」が定着したそうです。

塩ベースの餡のかかったビジュアルはめずらしいものではありませんが、特徴は「からし酢」をかけて食べることにあるようです。

上田あんかけ焼きそばのルーツとされる店は上記の2店で、どちらに行こうかと場所を調べると、2店とも市街中心部の繁華街の中にあり、直線だと100mほどしか離れていません。

どちらの焼きそばもほぼ同じようなビジュアルで、それぞれに固定ファンがいるという感じだったので迷いましたが、某グルメサイトを見て評価の高い方を訪ねてみました。

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日昌亭

飲食店が集まる細い路地の一角に、「日昌亭」がありました。

本題とは関係のない話ですが、「日昌亭」という名前、「日」の字が3つ重なっています。

由来は分かりませんが、なんだか中華っぽくないし、洒落がきいていてちょっといいかもしれない、と思います。

平日の12時半ころに訪ねると、店の前に行列などはなく、意外とすんなり食べられそうだと思ったのですが、店内に入ると広い待合スペースがあって、そこには十数人の先客が順番待ちをしていました。

入口は小さいですが、内部はけっこう広く、テーブル席を中心に30席ほどのキャパがあります。

名簿に記入して待つことおよそ20分、待ち人数の割には思っていたより早く呼ばれ、回転はけっこうよいと思います。

手前の黄色い容器は「からし」、左は「酢」

間隔の広いゆったりとしたカウンター席に案内され、セットメニューから「焼きそばと小チャーハン」のセットを注文しました。

メニュー(セットの部)
メニュー(麺の部 飯の部)
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あんかけ焼きそば

【日昌亭】上田のソウルフード「あんかけ焼きそば」を食べてみた2
焼きそばと小チャーハン(スープ付)のセット(1260円)

待つこと10分ほどで、焼きそば、半チャーハン、スープと小皿が配膳されました。

この小皿は、「からし酢」を作るためのものです。

焼き目のついた麺

店の代名詞である「あんかけ焼きそば」は、縮れの強い細い平麺を蒸して焼いていますが、油はあまり使っていないようで、しつこさのない「モサモサ」とした食感です。

餡は塩ベースで、こちらもオイリーではないあっさりタイプ。

小皿にからしを入れて酢で溶かして「からし酢」を作る

油分控えめなあっさり系の麺と餡のせいか、食べ始めはあまり印象に残らないぼんやりした味に感じたのですが、これに「からし酢」をかけると、とたんに目が覚めたように鮮やかな味わいになります。

餡の甘さに酸っぱさと辛みが加わり、これが麺に絡まると絶妙な味わいです。

   

こちらはいわゆる「町中華」ではなく、メニューも絞られていて、あえて言うなら「日本の中華料理」とでも言うような独特な味を提供する店だと思います。

濃厚な中華ではありませんが、このあっさりめの味わいは確かに「ファンになる人も多いだろうな」と思いました。

店内には年配のご婦人方も多かったのですが、このしつこくない味がいいのだろうと納得しました。

小チャーハン(付け合わせは細切りにしたザーサイ)

セットの「チャーハン」には全面に錦糸卵が載せられていて、いわゆるチャーハンの見かけとはちょっと違いました。

入店したとき、店内のたくさんの人が食べていて、最初は「この料理は何だろう」と思ったくらいで、独特な見た目のチャーハンです。

味が気になったので、こちらもセットで注文してみました。

こちらも油は控えめで、あっさりした味わいでした。

「そば」の食文化が根付く信州で、中華である「焼きそば」がソウルフードといわれるのは、こうした調理方法や味付けが関係しているのだろうと思われました。

そして、個人的にオイリーなのが苦手な私も、とても美味しくいただきました。機会があればまた食べてみたいと思います。

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