アウトドアブームが話題になり、多くのメディアで取り上げられています。
女性にもアウトドアを楽しむ人が増え、「山ガール」という言葉もすっかりお馴染みになりました。
ネット上にはたくさんの情報があるので、これまでアウトドアに馴染みのなかった人も、必要な用具を揃えて始めることが容易になっています。
今回は、初めての方が「道具」や「ウェア」を選ぶ時の留意点についてです。
アウトドアブームの中で

登山やキャンプが、今のように「おしゃれ」なものではなかった頃からやっている者としては、今のブームもかつてのスキーのようにまた下火になっていくのでは、という醒めた思いもありますが、SDGsの時代との相性はよいと感じています。
これから始めるにあたり、用具も「どうせなら性能のよいものを」と考え、情報過多になっているかもしれない方へ、ちょっと違った視点から「用具選び」を考えてみたいと思います。
登山用具から始まったウェアの機能向上
防水透湿、吸湿速乾などの機能や、フリース素材の使用など、ウェア類の進化はいつもアウトドア製品から始まってきました。
厳しい自然環境の中で行う活動では用具の機能面が重要で、選ぶ時にはそこをしっかり考慮する必要があります。
しかし、今はどこのメーカーも性能的には十分な製品がほとんどなので、それほど気にしなくてよいようにも思います。
THE NORTH FACE や patagonia などは、元々アウトドア用品なので機能面で十分な性能を持っているのですが、今は街中のファッションとしても定番になっています。
感性が求めるものを選びたい
このような環境である現在では、用具選びも「始まりは形から」でよいのではないかと考えています。
山ガールのブームは、ほぼそのファッションとリンクして起こったもので、アウトドアへの入口を大きく広げてくれたと思います。
まずはあまり機能にとらわれず、自分の感性に合うもの、ほしいと思えるものを選ぶことが大切なことだと思います。
用具は活動の相棒なので、自分の感性に合うものを最優先で選ぶことで、おそらく間違いのない選択になります。
欲しいけれど価格が高い、と思う場面は多々ありますが、思い切って買っても、たぶん後悔はしないと思います。
選ぶ時の考慮点

道具への愛着は欠かせない
最近のネットのアプリを用いた婚活では、まず年収などの希望する条件で相手を絞り込むことから始めるようですが、そういうものかなぁと思う部分もあります。選び方の順番が違えば、また違った誰かと巡り会えるかもしれません。
用具選びも、最初から条件をあまり絞り込むのはどうかと思います。
まずは、とにかくいろいろ見てみるのがよいと思います。愛着をもって長く付き合える道具との、思いがけない出会いがあるかもしれません。
気に入ったら性能チェック
趣味の用具選びである以上「見た目」は大事にしたいところですが、性能をまったく無視していいと言うことではありません。
順番として、まず「気に入ったものを選ぶ」という話なので、気になったらその後機能面は必ずチェックして、納得できるものを入手してください。
以下で最低限チェックしたい内容を見ていくので、できるだけ性能を備えたものを入手することをおすすめします。
なお、今回は夏季の日帰り登山、ハイキング等を想定した内容で、防寒着等については別の機会にしたいと思います。
防水性と透湿性
アウトドアでは外気に触れ汗もかくので、衣服内部の温度、湿度の管理が重要です。
ゴアテックスなどの、外からの水は遮り中からの水分は放出する機能をもつ素材を使ったウェアは、アウトドアでの活動では欠かせないものになりました。
レインウェアなどにしっかりとしたこの機能がないと、外からの雨と内からの汗で、どちら側もびしょ濡れになり、とても不快で体温にも影響してきます。
この機能は必要不可欠だと思った方がよいです。
日焼け対策
私も長年アウトドアに親しんできましたが、日焼けに対する意識が低かったため、肌がけっこう傷んでいます。
アウトドアでは、日焼け対策はいつでもどんな天候でも意識していた方がよいと思います。
帽子などのUVカット機能は必須と考え、合わせて普段から顔、首、腕などの日の当たる箇所には「日焼け止め」を塗ることをおすすめします。
非常時への配慮
遭難者の捜索では、赤以外のウェアだとほぼ見つからない、という話を聞いたことがあり、一時期赤いウェアばかり着ていたことがありました。
あまり気にしてもしょうがないことですが、いざという時どう使えるか、ということは、道具を入手する時に一応頭の片隅に置いておいた方がよいことです。
防水透湿性を求めるウェアであれば、防寒性もあるのか、収納時の大きさはどうか、といったような付随的なことです。
アウトドアの道具選びには、そういう発想も持っていた方がよいという話です。
各パーツの留意点

帽子
・素材の「UVカット」機能は必須で、防水透湿性があればなおよいと思います。
・形状はキャップよりハット型で、ある程度つばのあるものがおすすめです。できれば通気性のよいものを選びたいです。
レインウェア
・防水は当然ですが、透湿性もあることが必須です。これがないものは買わない方がよいです。
・急な雨でも身につけやすいかチェックし、手首や足元の形状なども確認しておきたい点です。防寒具として使用する場面もあり、生地の質感や着心地、使い勝手の良さもチェックしたいところです。
インナー
・普段の生活でも吸湿速乾性のある下着が一般的になってきているので、その延長の製品で構わないと思います。
・肌に密着するかしないかなど、着心地も大事なので、確認した上で自分の好みに応じて選んでください。
ボトムス
・機能性タイツと合わせて短いパンツを使用する方が増えていますが、これは低山やハイキングなどに向いているもので、岩場のあるような登山では、いわゆるズボンタイプの使用をおすすめします。
・摩耗に強く、多少のことでは破れない強度のあるものを選びたいものです。
靴
靴については別の記事に書いているので、こちらをご覧ください。

好きなものこそが相棒になる

登山で使用する道具には「命を預ける」ことになるものがたくさんありますが、ウェアも同様に重要なものです。
しっかりと機能を考えて選ぶことはとても重要ですが、だからといって機能が備わっていればいいのか、と問われれば、答えは「NO」です。
やはり道具には「愛着」が必要で、厳しい状況だからこそ、本当に気に入ったものが相棒になってくれるように思います。
愛着の持てる道具を持ち、ウェアを着ることが、あなたの気分を高め、どんな時も心を支えてくれると思います。

