「国道19号線」は名古屋市と長野市を結ぶ幹線国道ですが、木曽川や犀川に沿った谷間を走る区間が長いルートです。
沿線では、かつての中山道に沿う「木曽路」が有名ですが、松本と長野の間にある長野市信州新町周辺には、ジンギスカン料理を提供する店がたくさんあり、この一帯は「ジンギスカン街道」とも呼ばれています。
今回は、「信州ジンギスカン街道」で、ジンギスカンを食べてみた様子のレポートです。
信州ジンギスカン街道
長野県は、北海道に次いで全国で2番目に羊肉の消費量が多い県だそうです。
そんな長野県の国道19号線沿いにある「信州新町」周辺には、ジンギスカン料理を提供する店が多数あり、「ジンギスカン街道」と呼ばれています。
今回は、国道19号線をドライブして、この周辺で一番大きい店と思われる「むさしや」を訪ねてみました。
焼き肉レストラン むさしや
長野には、真空パックの味付ジンギスカンを作っている「むさしや食品」という会社があるのですが、こちらの製品は県内の多くのスーパーの店頭に並んでいて、長野県民にはお馴染みです。
今回訪れた「焼き肉レストラン むさしや」は、この「むさしや食品」の直営店です。
チェーン店かと思うような造りですが、店舗はここだけのようでした。
信州新町の中心部から長野方面へ向かい、「道の駅 信州新町」まであと少しという郊外の道沿いに、広い駐車場のある店舗がポツンと建っています。
休日には駐車場が満車になり、いつでも入店待ちの行列ができる人気店なので、食事時に訪れる場合は、けっこうな待ち時間を覚悟する必要があります。
しかし、こちらは通し営業の店なので、昼食と夕食の間の時間帯を狙うのがおすすめかと思います。
羊肉は独特の匂いがあるので、私はどちらかというと苦手であまり食べないのですが、こちらのジンギスカンは特製のタレに漬け込んであり、匂いをまったく感じさせないので、美味しくいただくことができました。
タレの味付けはけっこう濃いめですが、ほのかな甘みもあってご飯が進みます。
個人的には、肉の脂身がほとんどないことがありがたく、脂身が苦手な私はとても気に入りました。
料金的にもリーズナブルにたくさん食べることができ、人気があるのも頷けます。
平日の、来店客が一番少ないであろう時間帯を選んで訪れたのは大正解でした。
店内はけっこう広く、テーブル席の奥には広い座敷席もありました。
メニューは「サフォークラム」と「マトンロース」の羊肉が中心ですが、牛肉もあります。
食べ比べてみようと思い、サフォークラムとマトンロースの「ハーフ&ハーフ」を注文しました。
「ラム骨付きロース」なども魅力的ですが、生肉は匂いがあるだろうと思いパスします。
サフォークラムとマトンロース
空いている時間帯ということもあり、飲み物やタレなどが配膳されると間もなく肉や野菜も出てきて、料理の提供はけっこう早いと思います。
サフォークラムとマトンロースは色の濃さが多少違うくらいで、見た目は大差ありません。
肉ばかりにならないように、野菜も多めに摂ります。
肉はタレに漬け込んだものですが、食べるときはさらにタレにつけます。
肉はひと口大にカットされていて筋もなく、肉質もとても軟らかくて食べやすいです。
そして甘辛くちょっとフルーティーな「秘伝のタレ」が食欲をそそり、いくらでも食べられる感じです。
サフォークラムとマトンロースの違いは、サフォークラムの方が少し柔らかいかなというくらいで、マトンロースも十分に美味しく、それほどの差は感じませんでした。
同じタレに漬け込んであるので、味的にはどちらでもよいと思うくらいに美味しかったです。
近くにある「道の駅 信州新町」には、「ジンギスカン街道 ここまで」という看板が出ていたので、この辺りがジンギスカン街道の北端のようです。
「信州ジンギスカン街道」のジンギスカンは、「ヘルシーな肉をたくさん食べたい」という方や、「羊肉は苦手だ」という方にも、かなりおすすめだと思います。
長野に来たら、「蕎麦じゃなくてジンギスカン!」というのも十分ありだと思いました。