コロナ禍の日々の中でも旅心はずっと疼いているのですが、春のこの季節は、出かけたい気持ちも、いつもより増している気がします。
高い山はまだ雪山だし、近くの低山も行き尽くした感のある今、密を避けた手軽な楽しみを探っているのですが、コロナ禍の今は街の中でも箱物を訪ねるのではなく、地域に潜む名所を巡ってみることを考えています。
そして、そんな時に役立つアイテムとして、今回は「折りたたみ自転車」に注目しました。
車旅の利点と弱点

自家用車は、時間に縛られず目的地に直接乗り付けることができ、場合によっては車中泊もできる「旅の最強のお供」だと思っていますが、弱点もあります。
一番の問題は「駐車場」です。とにかくどこかに車を駐めなければ始まらないのが車での旅です。そして、また車まで戻らなくてはなりません。
人気の観光地では、どこも駐車場の確保や周辺の渋滞で一苦労といった感じで、これが嫌で「車での旅はしない」という人もいます。(単に酒を飲みたいだけかも知れません)
そして駐車した後は「徒歩」になるので、見て回るのに時間がかかります。
時間がない場合は、中心になる目的地だけを見て、周辺は見ずに早めに現地を離れることも多々あります。
機動性を高めるアイテム

そんな自家用車の弱点を補い、行動半径が広がり、密を避けた楽しみ方をするのに最適なのが「折りたたみ自転車」だと思います。
折り畳めばコンパクトになって車に積めるし、現地について組み立てれば徒歩の何倍も行動範囲が広がり、時間を有効に使えます。
少し離れた場所に車を駐め、自転車で目的地に向かえば、渋滞の煩わしさから解放されるだけでなく、周辺も見て回れて地域の雰囲気も感じられます。
折り畳むタイプの自転車だと本格的な走りはできないかもしれませんが、ちょっとしたサイクリング気分も楽しむことができます。
普段の生活で使用することもできるので、「一台持っていてもよいのでは」と思い、今回入手してみました。
どんな車種を選ぶか

折りたたみ自転車も多種多様な車種が販売されているので、用途に合わせた選択肢も豊富です。
価格も1万円台からあり、他のアウトドアグッズと比べても特別高価というわけではありません。
そうした中から今回選んだのは、某通販で限定販売されているキャプテンスタッグ製の「オリクル」という製品で、サイクリング用のスポーツタイプではない、普通の街乗り自転車です。
街乗り用を選択した理由

かつては輪行で北海道を走ったこともあるのですが、今回選んだのは、いわゆる「ママチャリ」に近い形のものです。
使用の想定が、街中など観光地での足としての使用がメインになると考えているため、サイクリングを目的とするスポーツ的な乗り方はあまりしないだろうと思い、街乗りに便利なものを選びました。

自転車としても、6段の変速があれば、多少の坂道など普段の乗車で困ることはないと思います。
カゴも最初からセットで付いていて、街中での移動にちょっと乗る、といった感じの使い方には、こうしたタイプが便利だと思いました。
ただし手軽な反面、スピードは出ない自転車で、6速にしてもトップスピードは26インチママチャリの中速域くらいという感じです。街中とはいえ速く走ったり、筋肉に負荷がかかるような走り方をしたい方には向いていません。
選択で考慮した点
この製品も何となくではなく、それなりの視点で選んだので、以下にポイントを挙げてみます。
①車載前提なので、重量はあまり気にしない。
②折り畳み方も、とりあえず車載できればよいので気にしない。
③車輪はできれば大きい方が走りやすいが携帯性との兼ね合いで20インチを選択。
④変速機付きは必須で、変速の操作はグリップシフト型のもの。
⑤ライトは乾電池式のもの。ダイナモ使用だと漕ぐ負担が増えるので避ける。
⑥お尻が痛くならないように、サドルは柔らかく幅広タイプのもの。
⑦車輪の泥よけは街乗りでは必需品。ないと気づかないうちに服が汚れている。
⑧カゴはあると便利で、街乗りするなら付けておきたいもの。
⑨名の知れたアウトドアメーカーの製品なので、安心でちょっとかっこいい。
⑩最後の決め手。価格がお手頃。
たくさん挙げましたが、中でも決定に大きく影響したのは④と⑩です。

まず、変速装置はハンドルのグリップを回転させる内蔵タイプのものを探しました。
折り畳んで持ち運ぶものなので、部品の出っ張りは少しでも少ない方がよいだろう、という考えからです。
自転車の出っ張って付いている部品は、たぶん一番壊れやすい部分ですが、変速レバーがサムシフトタイプの自転車は、ここがけっこう出っ張っています。
反射板くらいの破損ならさほど問題にはなりませんが、変速レバーが傷んでしまうと、思うように走れなくなるおそれがあります。
そのため、最初からグリップシフトタイプのものを探していました。
そして、この製品にはライト、鍵、カゴなど必要な備品が最初からセットで付いており、価格的にも1万円台後半でまずまずの価格であることも決め手になりました。
組み立てと収納の実際

この自転車の畳み方は、フレームを二つ折りにし、さらにハンドルも二つに折るタイプで、レバーを操作するだけで簡単に組み立て、折り畳みができます。



組み立ても折り畳みも、1分ほどあればできると思います。
輪行袋などに収納する場合は、さらにサドルを外したりしますが、これも短時間で簡単にできます。



小さくて見えづらいのですが、折り畳んだサイズがわかるように、メジャーを置いた写真も載せておきます。



収納用の袋は、持ち運ぶことはあまりないと思い、あえて大きめのものを選びました。


サドルを緩めて逆向きにし、折り畳んでゴムバンドで固定したら、袋にガボッと入れるだけで、ペダルやカゴはそのままです。
サイズぴったりの袋だと、きちんと入れるのに手間がかかるのですが、余裕があるので出し入れがとても簡単です。
車内が汚れないように収納するだけなので、これで十分かと思います。
おわりに

余談ですが、「自転車ってやっぱり青春のアイコンだな」と思ったりします。
自転車が出てくるそれらしい歌をちょっと思い浮かべるだけで、枚挙にいとまがありません。
全身で一番大きな筋肉である大腿筋をたくさん動かすので、健康への効果はもちろんですが、何より自らの脚で漕ぎ、風を切って進むその爽快感がいいと思います。気持ちもあの頃に戻れるかもしれません。
折りたたみ自転車を車に載せて行き、目的地で組み立てれば、周辺の観光などでの機動力が何倍にもアップするので、一台あると行動範囲が大きく広がるアイテムです。
コロナ禍でなまった体の体力増進も兼ねて、積極的に利用していこうと思っています。

