大きな岩壁は山深くにある場合が多いのですが、すぐ麓を道が通っていて、走れる所もけっこうあります。
「大岩壁を見上げながら走る」のは、ちょっと異次元の感覚を味わわせてくれます。
剣や穂高のような大きな岩場は、徒歩でなければ近づけない深い山の中にありますし、また谷川岳の一の倉沢などは麓を国道が通っていますが、現在は徒歩でのトレッキングコースになっていて、一般車両で走ることはできません。
今回は、自家用車で大岩壁の麓を走る道を3つ選んでみました。ここに挙げたのは、いずれも舗装された一般の4輪車で通行可能な道です。
(※2021年10月現在、林道西岳線は通行できません)
明星山

「岩山の麓を走る道」を考えた時、まず思い出したのが「明星山」でした。
河原からいきなり巨大な岩の塊がそそり立っている姿は、そのスケールの大きさも含めて、他では見ることができない独特なものです。
新潟県糸魚川市小滝で国道148号線から「ヒスイ峡」方面への分岐を進み、各分岐に出ている案内に従って進むと、右側に巨大な岩の塊が見えてきます。これが「明星山」です。
この一帯はヒスイの産地として知られていて、麓を流れる小滝川から流れ出たヒスイが、糸魚川の海岸周辺でも拾えるそうです。
明星山には、かつてはクライマーがけっこう訪れていたのですが、今はどうなのでしょう。

明星山の対岸を山の方へ登っていくと「高浪の池」があり、周囲はキャンプ場などが整備されています。高浪の池からさらに少し登ったところにある展望台は、明星山の絶好のビューポイントです。

国道へ戻る道からは、「雨飾山」や噴煙を上げる「焼山」など、頸城の山々もよく見えます。
鳥甲山

かつて「西の谷川岳」と呼ばれたこともある「鳥甲山」。
アクセスの不便さもあり、岩登りのフィールドとして注目を浴びることはありませんでしたが、迫力ある岩場が目前に迫ります。
長野県栄村秋山郷に聳える険しい岩山で、間近に迫るその姿はなかなかの迫力です。

岩場の色が多様で、向かって左側の白い岩場は白嵓(クラ)、右側の赤い岩場は赤嵓(クラ)と呼ばれているようです。

鳥甲山の麓を走っている林道については、下記の記事で紹介しているのでご参照ください。

戸隠西岳

「戸隠山」は、山全体が巨大な一枚の岩のように聳えていて、戸隠神社奥社方面へ向かう県道36号線沿いからも、その険しい山体を見ることができます。
麓にある森林植物園や牧場、キャンプ場から見る景色は、ここならではの壮観なものです。

そして、この岩壁の本当の直下を走る道があります。
戸隠山の西には、戸隠山よりさらに険しい山容を見せる「西岳」が連なっていますが、その麓を「西岳林道」が走っています。
(※2021年10月現在、林道西岳線は通行できません)

西岳の山麓は、今から千年ほど前には修験道に励む僧侶たちによっていくつもの寺院が開かれていたようですが、今は深い森に覆われて、当時の面影を見つけることはできません。

県道36号線から「品沢高原」への分岐を進み、品沢高原の最上部を直進して「西岳林道」に入ります。
東方面への上楠西林道はゲートが閉じていますが、西岳林道は西岳の麓に沿って進み、西岳連峰の西端にある「一夜山」の麓の駐車場まで通行できます。一夜山から下っていくと「鬼無里」の集落へ出ます。
西岳林道については、下記の記事で紹介しているのでご参照ください。


