米どころ新潟は、全国最多の蔵元を有する日本酒の産地でもあります。
新潟駅には、その新潟にあるすべての酒蔵の酒を気軽に利き酒できるスポットがあります。
新潟B級グルメ旅の夜の部は、新潟駅にある「ぽんしゅ館」についてです。
新潟駅「ぽんしゅ館」
新潟駅には「ぽんしゅ館」と名がつく店舗がいくつかあるのですが、それらの店舗が隣接していて関係が分かりにくいので、まず整理してみたいと思います。
「ぽんしゅ館」のある場所は、新潟駅の駅舎から南側へ張り出した「CoCoLo新潟西館」の3階になります。(下の図の赤い部分)
商業施設が集まっている中に、「ぽんしゅ館」と名がつく店舗が3つあります。
駅舎に近い方から挙げていくと
① ぽんしゅ館 コンプレックス (下図の6)
② ぽんしゅ館 クラフトマンシップ (下図の4)
③ ぽんしゅ館 新潟驛店(唎酒番所) (下図の1)
の3つで、それぞれに特徴があり、似ているようで違いがあります。
ぽんしゅ館 コンプレックス(角打ち)
最初に「ぽんしゅ館 コンプレックス」を覗いてみました。(営業時間 9:00~21:00)
こちらは食料品を販売している店舗で、日本酒、米、菓子などが並んでいます。
入口を入るとすぐ「爆弾おにぎり家」があるのですが、こちらは18:00までの営業ということで、訪れた時にはすでに終了していました。
角打ち
こちらには「角打ち」があり、地元のお酒を手軽に楽しむことができます。
「角打ち」というのは、酒屋にある立ち飲みスペースのことですが、ここは立ち飲みではなく、店の奥にゆっくりできる飲食スペースがあり、落ち着いて飲むことができます。
「角打ち」コーナーを覗くと、レジの前には新潟の地酒に混ざって、新潟限定ビイル「風味爽快ニシテ」の名がありました。
席も空いていたので、ここで「風味爽快ニシテ」を味わっていくことにしました。
「風味爽快ニシテ」はサッポロビールが新潟県限定で出しているものですが、創業者が新潟県出身ということによるようです。
長岡市出身の中川清兵衛は本場ドイツで醸造技術を学び、明治9年に開拓使麦酒醸造所(現サッポロビール)を開業してビールを完成させます。
「風味爽快ニシテ」は、その味を表現した当時の広告文の一節だそうです。
つまみもリーズナブルで、軽く飲むにはよい場所だと思います。
ぽんしゅ館 クラフトマンシップ(利き酒)
続いて、コンプレックスの向かいにある「ぽんしゅ館クラフトマンシップ」を訪ねました。(営業時間10:00~19:00)
こちらは酒器や雑貨などを扱う店ですが食事もできるようです。利き酒のコーナーもあり、外国の方などを含めてほぼ満席で賑わっていました。
しかし、こちらは営業終了が早く、訪れたときはもう閉店間際だったので、ほとんど見ることができませんでした。
ぽんしゅ館 新潟驛店(唎酒番所)
最後に訪れたのが「ぽんしゅ館新潟驛店」です。
新潟の全銘柄を手軽に利き酒できる「唎酒番所」はこちらにあります。
唎酒番所
「唎酒番所」は店の一番奥にあります。
受付で500円を支払うと、お猪口とコイン5枚が渡され、利き酒のやり方を説明してくれます。
これで、最大でお猪口5杯分の利き酒が楽しめます。
なお、20歳未満の方やお子様連れでの入場はできません。
ズラリと並んだ唎き酒マシーンから好みの地酒を選んでいきます。
訪れている人の年齢層は幅広いですが、どちらかというと若い人が多い感じがしました。
日本酒に詳しいわけではないので、どれにしようかと迷います。
とりあえず、ランキング上位の酒や知っている銘柄を選んでみます。
必要なコインの数は銘柄によって違い、2枚、3枚と必要なものもあります。
カウンターがあり、こちらで味わってみます。
飲み比べてみると本当に様々な味わいがあり、その違いがはっきり分かります。
利き酒マシーンの上には各銘柄の説明カードがあり、自由に取ることができます。(カードは欠品しているものもありました)
小さめのお猪口数杯というのは、お酒に強くない人が楽しむにはちょうどよい感じがしました。足りなければ追加できるので、さらにいろいろ味わうこともできます。
「唎酒番所」を出ると、店内にはたくさんの酒が並んでいて、利き酒で気に入った酒をお土産に購入することもできます。
酒どころ新潟のすべての銘柄を気軽に味わうことができる、お酒好きには魅力的なスポットだと思います。